日々雑感

2011年12月21日 (水)

愛される店

 今年は激動の年だと、始まりから、さんざん言ってきましたが、最後に、また、大きなニュースが来ましたね。北朝鮮情勢、今からどうなって行くのか、しばらく目が離せそうにありません。
これを機に拉致被害者の方々をなんとか救ってあげられるように、政府には動いて欲しいですが、今の内閣、特に防衛大臣、拉致問題担当相はとても頼りない、民主党には良い人材がいないのか?と言いたいです。特に横田めぐみさんは、僕と同じ歳なので、深く同情しています。本当に、なんとかして欲しいです。

 

 サルシータが休みだった月曜の夜、とても尊敬している女性オーナーシェフの方がやられているお店を訪ねました。実は、今年いっぱいで閉店されると聞いていたので、その前に、ぜひとも一度訪ねておきたかったので、、、

 ここのお店、全く目立たない場所でひっそりと営業されているのですが、常連さんが多くて、いつも賑わってるんです。もちろん、月曜の夜もそうでした。オープンキッチンで、お料理を作っているところが見えるのですが、どんなに忙しくても、とても丁寧に仕事をされてるし、お客さんには、とてもいい笑顔で対応されているんです。忙しくなってくると、殺気立ってしまう僕とは大違いで、、、

 そして、メニューも定番のものから、季節のお勧めのものまで、とても幅が広くて豊富!料理名に添えてある解説の文章もとても上手くて、どれもこれも食べたくなってしまう!今年読んだ、あるフランスの料理小説に、「すぐれたメニューは、一遍の詩のようだ。」というくだりがあったのを思い出しました。確かに、読み手の想像力を強く刺激するという点で、メニューは詩に似ているのかもしれません。

 食事をされていた、ほかのお客さん達も、とても楽しそうにされていて、みなさん、ここのお店が好きなんだな、というのが伝わってきました。あんなに多くの人達から愛されているお店、なかなか無いです。素晴らしい!少しでも近づきたいと思いました。

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2011年6月28日 (火)

ウイチョール族の世界、 原宿luby's

 早いもので、もう6月も最後の週に突入ですね。まだ、梅雨は明けてないけど、先週の後半は、とても暑くてまいりました。夏のレストランのキッチンはすごい暑さになります。今年も夏バテとの闘いだ!

 今日は、天気もどんよりで、比較的涼しくて過ごしやすかったですね。お店に行ってみると、郵便受けに、青山のスパイラルビルの地下のレストランCAYで始まったウイチョール族のアート展の案内が届いていました。そういえば、この展覧会、うちがテキーラを仕入れているグローバルコメルシオさんが協賛していて、ちょっと前にお話しは聞いていたのを思い出しました。見てみると、もう今月いっぱいで終わってしまうようなので、ああ、今日しかない、と思い、急きょ、訪ねてみることに。

 10003743735_s その前に、いつもサルシータに来て下さっている近藤さんのお店、原宿LUBY'Sに立ち寄りました。近藤さんは、洋服のお店をやられていますが、お友達の恵比寿の美容室ヘアーの奥田さんと一緒に、恵比寿時代からよくサルシータに食べに来て下さっていて、僕ら3人は、同年代で、業界は違えど、それぞれ自分でお店をやっているという共通点があるので、けっこう話し出すと盛り上がるんですよね。同じレストラン業界の人達には話しにくいことも話せちゃったり、他の業界の話しを聞くのも面白かったりして、、、

 近藤さんは、定期的にアメリカに買い付けに行かれていて、実は、今回も戻って来たばかりだったんですね。けっこう時差ボケで大変そうでした。買い付けの様子なんかをブログに書かれていますが、涙無しでは読めません!(笑) ぼくも、昔、車で10日かけてアメリカ縦断の旅をしたことがあるので、昔の映画に出てきそうな、アメリカの田舎町の画像なんか見てると、懐かしいですね。

201009_cay_info   LUBY'Sで、夏用にTシャツ2枚ゲットしてから、青山のCAYに。ここはライブも行われるくらいの大きなレストランなんですよね。大昔にぼくの好きなニューヨークのメレンゲバンド、Los Vecinosもライブをしたことがあるという、、、その店内に、あのメキシコの先住民、ウイチョール族の独特の世界観を持った刺繍やビーズの作品が飾られていました。さすが、選ばれて日本に持ち込まれているものだけあってとても素晴らしいものばかりでした。とても、大きなものもあり、彼ら独特の世界観が描かれていました。

 ウイチョール族は、ハリスコ州北部とナヤリット州に跨る山岳地帯に住んでいて、一年に一度行われる40日以上にも渡る「巡礼」で聖なるサボテン、ペヨーテを食べて、そこで得たインスピレーションで独特の色彩感覚を持つタペストリーやビーズアートを造り出します。全てのものに霊が宿っていると考える先住民独特の自然崇拝から来る神話的世界や鮮やかな色使いは、パナマの先住民クナ族のアート、モラに通じるところも感じます。

 お店で使うお皿やグラスの買い付けに、ハリスコ州の州都グアダラハラ近辺に行くことがありますが、そこでウイチョール族の人が民芸品を売りに来ているのをよく見かけました。サルシータにも、1点、サポパンという町で買ったウイチョールのアートが飾ってあります。

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2011年3月13日 (日)

お見舞い申し上げます。

 このたびの大震災で被害に遭われた方々に心からお見舞い申し上げます。

 いつもは優しい自然が、突然、牙を剥いたときの恐ろしさ、容赦無さを痛感しています。

 あの、たった一瞬の前と後で、世界が全く変わってしまうという現実の非情さも、、、

 サルシータは無事でした。こんなときに店を開けるのもどうかと思いましたが、レストランは近所の方々の交流の場でもあり、いつも来て下さる常連さんが来られたときにがっかりさせたくないので、普段通り営業することにしました。

 一刻も早く事態が収まり、救助や復旧作業が進むことを祈っております。

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2011年1月 5日 (水)

あけましておめでとうございます!

Rosca_de_reyes_2  2011年スタートですね。なにかと暗い話題が多かった昨年ですが、メキシコ的には、独立、革命、また、日墨友好のアニバーサリーイヤーでもあり、けっこう盛り上がっていました。メキシコ料理がユネスコの無形文化財に登録されたり、FTAのお陰でメキシコの食材も徐々に新しく入ってきています。テキーラも新しいものがかなり入って来ました。サルシータでもメキシコ産の牛肉や豚肉、コーヒーやバニラなど、良質のものを吟味して使いだしています。

サルシータは今日からオープンです。 今年が、更にメキシコ、および、メキシコ料理にとって良い年になるように望みます。

 メキシコで1月6日の「三賢人の日」( El Dìa de Tres Reyes de Mago)に食べるお菓子「ロスカ デ レイェス」(Rosca de Reyes)を焼きました。丸い輪になっているのは、幸せが終わりなく続くようにという願いが込められているそうです。メキシコでは、この中に小さなイエスの人形が一つ入っていて、切り分けて食べるときに、人形が中から出てきた人は2月2日にパーティを開く(或いはタマレスを奢る)という習慣があるそうです。

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2010年12月12日 (日)

セレブとテキーラ

901_edited1 最近、変な形でテキーラが脚光を浴びていますね。

 そう、あの市川海老蔵さん事件。サルシータでも、テキーラを飲まれてるお客さんのテーブルから「海老蔵が・・・」なんて話されているのを耳にすることが何度もありました。

 最近、日本テキーラ協会さんや輸入会社さんの熱心なご活動のお陰で、テキーラに対する認識がちょっとは変わってきたかな?と思っていただけに、今回の事件のようなテキーラの扱われ方は残念です。

 以前、あるお客さんが、当店でお勧めしたプレミアムテキーラを飲まれたときに、「強制されないテキーラっていいですね。」と話されて、可笑しいような、そして、「テキーラって、そんな飲まれ方してるのか」と、悲しいような気持ちになったことを思い出しました。

 ところで、海の向こうのアメリカでは、「味わって飲むお酒」としてのテキーラへの認識度がぐっと良くなってるみたいです。あちらのセレブにはテキーラ好きが多く、ロバート・デ・ニーロが「ポルフィディオ」を愛飲していると伝えられたのはずいぶん前のことですが、ちょっと前には「パトロン」が大ブームになりました。

 そして、最近では、テキーラフリークを自認する歌手のジャスティン・ティンバーレイクが企画から製作、パッケージまでこだわって作った「901」というテキーラが売り出されて評判になっています。ジャスティンが、ハリスコ州の古いテキーラファミリーの60年前のレシピを復刻させて作ったというこのテキーラ、三度蒸留されたピュアなテイストに仄かに柑橘が香り、飲み口はとてもスムーズながら、上質の竜舌蘭が持つ蜜のような甘みが印象的で、さすがにダンディな印象の一本です。

 この度、サルシータにも、この「901」が登場しました(写真)。さすがにボトルもお洒落でしょう。 「901」という名前はジャスティンの出身地、テネシー州メンフィスの市外局番だそうです。ただの数字なのに、何故か、カッコ良く聞こえるから不思議です。これもセレブの魔法なんでしょうか? テキーラを愛するジャスティン・ティンバーレイクのこだわりの一本、ぜひ、味わってみて下さい。

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2010年10月13日 (水)

流れ行く日々

 またまた、ご無沙汰してしまいました。どうも、最近、お店のほうが忙しくて、、、いや、別にお客さんがどっと増えてってわけでは全く無いのですが、いろいろとメニューなどで変えたりすることが多いのです。新着テキーラ、ワイン、ビール、新しい食材、新しいメニューなどなど、後、定期的にサルシータを利用して下さるメキシコ在住経験のある方達やテキーラ好きの方達のお食事会のコースメニューを考えたり、、、マスコミの取材もあったり、、、もちろん、個人店のオーナーとして、業者さんや銀行やスタッフとの付き合い、事務処理なんかもこなしながらです。

 忙しいながらも、日々、いろいろなことを感じて仕事をしています。そして、このことには感謝です。好きな仕事を出来ているのですから、、、なにも考えないようにしないとやっていけないような仕事だってあるんですから、、、週100時間近く働いていて、さすがに肉体的には疲れますが、来店してくれたお客さんに「美味しかった、ありがとう。」と言って頂けるとそれも吹っ飛びます。

Poblano_2  最近感じてること・・・野菜の値段がとても高い!今年の異常気象で、野菜の出来が悪く、トマトやレタスなどがとても高いですね。例年の1.5倍から2倍近いのではないでしょうか?原価が上がって大変ですが、農家の方々はもっと大変でしょうね。「チレ エンノガーダ」に使う「チレポブラーノも今年は出来ませんでしたし、、、

 

017_2 アボカドが新物に変わった! これも世界的な異常気象の影響だと思うのですが、アボカドが新物に入れ替わる時期が、段々遅くなっています。以前は7,8月だったのが、最近はこの時期ですからね。今年はメキシコで雨が多かったそうで、いつも脂肪分が少ない新物が、更に少ないようです。サルシータではこの時期になるとアボカドオイルが活躍します。新物アボカドで作るグアカモレは、味がスカスカになりがちなので、このオイルで脂分を補充して味を調整しています。それでも、今から冬にかけてはグアカモレはちょっとあBistecっさり気味になると思います。

  メキシコのビーフを始めた! メキシコものを得意とする肉屋さんとのお付き合いが始まって、メキシコの大畜産地、ソノラ州のビーフのサーロインステーキを始めることになりました。タコスのビーフもメキシコ産の物に変わっています。赤身の味は適度にコクがあって美味しいですよ。ランチでも180gのステーキを1200円でお出ししています。

 Salsita200821 メキシコのバニラを始めた!バニラも、唐辛子やアボカドやチョコレートなどと同じく、メキシコ原産だって知っていました? 最近、その原産地のメキシコ、ベラクルース州北部から良質のバニラが輸入されるようになりまして、サルシータでも各種デザートに使わせて頂いています。このバニラについては、また、詳しく紹介しますね。

 

Bunuel 読むブニュエルにハマった! この夏に二回に渡って「真夏の夜のブニュエル」と題した天才映画監督ルイス・ブニュエルのイベントを催したこともあり、自分の中で、ブニュエル熱が再燃、彼について取り上げた昔の雑誌「ユリイカ」をネットで購入、今度は「読む」ブニュエルに嵌りました。いろんな方がブニュエルについて熱く語っていて面白かったです。ブニュエルの魅力は人間の「欲望」について「真面目」に追及していて、それが時に「滑稽」に見える(見せる)こと、なのではと自分なりに納得。この本の中で爆笑したエピソードをひとつ、、、ラテンアメリカ文学研究の野谷文昭先生と作家の金井美恵子さんとメキシコ映画に詳しい映画研究家の金谷重朗さんの鼎談で金井さんが紹介されていたのですが、ブニュエルのメキシコ時代の作品「皆殺しの天使」の試写会での出来事、待ちに待ったこのシュールレアリズムの傑作を観ることが出来ると張り切って出かけた金井さんの前に座ったのは年配の著名な映画評論家二名、彼らは、なんと映画が始まったとたん、グーグーと高いびきで居眠りを始めました。こんな傑作を前にと苛々しながら観ていた金井さん、映画が終わると件の二人はパッチリと目を覚まして、いやあシュールだったねえ、面白かったねえあ、さすがブニュエル、と言い合っていたそうです、、、

Del_maguey  先日、最近、恒例に成りつつある、「テキーラとメキシコ料理の会」の際に、日本テキーラ協会の林会長から素晴らしいメスカルをお裾分けして頂きました。これにはビックリ!とても香りが良く、初めにフルーティーな甘みとかすかな酸味を感じます。味はとてもスムーズでプレミアムテキーラのよう、そして最後に感じるスモーキーさは紛れも無いメスカルのもの!この余韻が驚くほど長く続き、そして鼻に心地よく抜けていきます。"Del Maguey"というブランドが出しているスーパーメスカルだそうですが、日本では、まだ未発売でしょうね。メスカルにも美味しいものがまだまだあるんですね。いやあ、お酒は、メキシコは奥が深いです。

Izumi_8sai 上の娘が昨日、8才になりました。二人の娘には、普段、父親らしいことをやれてあげられなくて申し訳ないですが、元気に育ってくれました。夜遅く、クタクタになって帰ってきても、寝る前に彼女達の寝顔を見ると心が癒されます。そして明日も頑張ろうと思えます。

育児をまかせっきりにしている奥さんにも感謝です。

 

 

 

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2010年7月20日 (火)

LUCHA FIESTA 2010

2caf1d23s 今日は海の日、暑かったですねえ。

 そんななか、「コロナビール」さんから招待してもらった、日本ーメキシコ友好400周年記念イベントの「ルチャ フィエスタ 2010」にスタッフと行ってきました。

 会場の後楽園ホール近辺は、ちょうど野球のジャイアンツ戦も行われていたこともあって、すごい人!

 恵比寿でレストランもされている、メキシコ歌謡の歌手、サム・モレーノさん率いる「マリアッチ サムライ」の演奏でスタートした今回のイベント、メキシコ大使もリングサイドで観戦されていて、会場は数多くのメキシコ、ルチャリブレファンで埋まっていて大盛況でした。

ぼくにとっては、およそ18年振りのルチャ観戦(日本ではもちろん初めて)でしたが、ルチャドール(レスラー)達のエンターテイメント精神がすごくて、たいへん、面白かったです。

 ルチャリブレというと、昔のマスカラスやタイガーマスクのような「空中戦」のイメージが強くて、確かにそれもすごいんですが、もうひとつ、"LLAVE"(ジャべ:鍵という意味)と呼ばれる関節技もけっこうあるんですね。そして、これが、主催した「ウルティモ ドラゴン」さんが見せたかったルチャの真髄かな、とも思ったのですが、まるで劇のようにストーリー性があって、(そのストーリーの中には、歓喜、苦悶、不正、友情、裏切り、などの実社会にある要素が混沌と組み込まれていて)主役、脇役がそれぞれの役柄を演じきっていて観客を楽しませるということに徹しているところが、メキシコらしいな、と思いました。

 ルチャリブレ、機会があったらまた、見てみたいですね。

 

 

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2010年7月13日 (火)

スペイン優勝!

Rtr201007120114 一か月に渡ったワールドカップの興奮はスペインの初優勝で幕を閉じましたね。前にも書いたとおり、スペインは大好きな国なので素直に嬉しいです。いつも沈んでいた「不沈艦隊」がついに最後まで行きましたね。初戦のスイス戦に敗れたときにはどうなることかと思いましたけど。

 延長戦の後半10分くらいで決勝ゴールを決めたイ二エスタはとても良い選手ですね。バルセロナではメッシに隠れているけど、よく走るし、パスもドリブルもすごく巧くてシュートも決めれるオールラウンダ-で、キャラクターもビジャのような濃いラテン系ではなく、なんとなく赤塚富士夫さんの漫画に出てくる「でこっぱち」みたいで親しみやすいし(笑)、、、

ゴールを決めたら、彼はすぐにユニフォームを脱いで喜びを表現していたのですが、下に着ていた白いシャツに何かメッセージが書かれていたのですが、その時はちょっと判らなかった。後でネットで調べたら、あそこには"DANI JARQUE SIEMPRE CON NOSOTROS"(ダニ ハルケはいつも我々と共にいる。)と書かれていたんですね。昨年、不慮の急死を遂げた親友のフットボール選手へのメッセージが書かれていたんですね。試合中にユニフォームを脱ぐとイエローカードをもらうことになるのですが、それを覚悟で親友にゴールを奉げたというのは、ちょっといい話ではないですか?もちろん、それで負けてしまったら元の粉も無いのですが、、、あの時間でしたしね。アメリカ大会でブラジルの選手たちが、優勝を決めた直後に「セナ、ここに来て一緒に祝おう!」と書いた幕を広げていたのを思い出しました。ゴールキーパーのカシーヤスの涙も印象的でしたね。優勝候補と言われながら、いつも敗退していたので、本当にうれしかったのでしょう。スペインはお祭り騒ぎでしょうね。祝ったり、騒いだりするのが大好きな人達ですから、、、おめでとうございます!

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2010年7月10日 (土)

スペイン勝った!

Scr1007091142016p3 熱戦が続いているワールドカップ、日本もメキシコも破れて、ぼくが応援しているのはスペインです。

 スペインには昔、6か月も滞在したことがあるほど、好きな国なんです。 あの時は、1994年のアメリカのワールドカップが開かれていた頃で、スペインは、その時、確か準決勝でイタリアに敗れて、決勝に進めませんでした。僕は、旅の途中の一休みで、南部アンダルシア地方のグラナダという町で、7月の一か月だけアパートを地元の学生とシェアして語学学校に通うという生活をしていました。スペインが負けた試合は、アパートでスペイン人達と見ていましたが、彼らの落胆ぶりはひどくて、ちょっと声をかけられなかったほどだったことを覚えています。まっ、単純な?彼らのこと、次の日には元気になっていましたけどね。決勝は、その町にあったブラジル料理屋で、ブラジル人やスペイン人、他の国から来ていた留学生達と見ました。イタリア対ブラジルだったのですが、皆、イタリア憎しでブラジルを応援していました。PKにもつれて、最後に相手のエース、ロベルト・バッジオが外してブラジル優勝が決まると、皆大騒ぎでした。

 今回の準決勝ドイツ対スペインでスペインが勝利した試合を観ていて、そんな昔のことを思い出してしまいました。しかし、あの試合はカードが一枚も出ないクリーンな試合で良かったですね。あの決勝ゴール、ドイツのディフェンダーは手を使えば止められたんじゃないかな?ウルグアイの選手がガーナ戦で確実に入りそうだったゴールを手で止めて、PKにして相手が失敗して勝ちを拾った例がありましたからね、、、でも、それをしなかったのはエライ!と思いました。サッカーは人生の縮図で、時には汚い手を使ってでも勝たなければ、という南米流の「マリーシア」は必要悪だという考え方は好きではありません。みっともない勝ちよりも美しい負けを、というのがドン・キホーテの国、スペインらしいですね。

 まあ、決勝も、あの美しいクリーンなパスサッカーでオランダを撃破して初優勝を決めて欲しいものです。無敵艦隊(ARMADA INVINCIBLE)と呼ばれながら、ワールドカップでは、あまり良いところが無かったですからね。しかし、今のスペイン代表チーム、ペドロ、イ二エスタ、シャビに決勝ゴールのプジョルとまるでFCバルセロナのようですね。すごく期待されながら今大会ノーゴールに終わったアルゼンチンのメッシもここにいたら、じゃんじゃん点を取れたんじゃないでしょうか?

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2010年6月29日 (火)

ワールドカップで思ったこと

 いよいよ、決勝トーナメントに入ったワールドカップ、残念ながら、メキシコは負けちゃいましたね。まあ、アルゼンチン相手だからねえ、しかし、ヨーロッパの強国がどんどん負けていく中、南米勢は強い!こうなったら、同じスペイン語圏の国を応援しようかな?あっ、そうしたら、今度日本とやるパラグアイも応援しないと、、、

 まあ日本にも頑張ってもらいたいですが、、、なんか、パラグアイには負い目を感じてしまうのです。それというのも、パラグアイのエースストライカーで予選でも一番点を取っていたカバーニャス選手が、今年の一月、メキシコシティのバーで酔ったファンからピストルで頭に銃撃を受け、幸いにも一命は取りとめたものの、代表に復帰できなくなった、という事件があったからです。まあ、ぼくも一応メキシコ関連の仕事でご飯を食べさせてもらっているので、とても気の毒に思うのです。

 銃大国のアメリカの隣であるということもあり、メキシコでも銃を保持している人が多いのは大きな問題ですね。何年か前には、日本人の魚屋さんが車のクラクションかなんかのささいなことから銃撃されて命を落としています。その昔、有名なコーラスグループのトリオ・ロス・パンチョスのメンバーの一人もバーでのいざこざからピストルを発射し殺人犯になってしまいました。1994年の大統領選挙で有力な候補だったルイス・コロシオが至近距離から銃撃されて暗殺されたり、、、まあ、これは政治的な問題でもありますけど。

 しかし、今回は「疑惑の判定」も多いですね。後からビデオで見たらミスジャッジは明白なのに、一度下した判定が覆ることはないんですね。まあ、何でも機会で正確に処理出来ちゃうのが現代なので、かえって、こういう完全でない人間のミスを甘んじて受け入れるというアナクロさが良いのかもしれませんね。

 今回の出場国では、密かに中米の国ホンジュラス(スペイン語ではオンドゥーラス)にも期待していたんですが、、やはり、壁は厚かったですね。、カリフォルニアに住んでいた頃、ホンジュラス出身の人達とけっこう一緒に働いていたことがあったのです。純朴な人が多かったですね。

T0008308p94x94 中米から仕事を求めてメキシコを通過してアメリカに不法移民する人達は、依然多いようです。ホンジュラスの若者が仕事が無くてロスでギャング団に入ってしまうことが多いと少し前の新聞で読みました。2009年のサンダンス映画祭で監督賞と撮影監督賞を受賞して話題の今公開中の映画「闇の列車、光の旅」(原題はSin nombre;名前もなく)もホンジュラスからアメリカを目指してメキシコを通過していく少女の話なようです。かなり高い評価を得ている作品のようなので興味ありますね。

 ホンジュラスは、ちょっと前まで、自立出来なくてアメリカの巨大フルーツ企業に支配された中米の小国、いわゆる「バナナ共和国」のひとつと言われていましたが、まあ、今でも大国アメリカに依存している状況は続いているのでしょうか。

 

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