« 2011年11月 | トップページ | 2012年1月 »

2011年12月

2011年12月31日 (土)

下北沢テピート

 今年も遂にファイナルデイですね!昨日からサルシータは営業をおやすみしてます。来年は、1月5日のディナーよりの開始となります。皆さま、今年もお世話になりました。来年もよろしくお願いします。

 昨日の昼間は、お店で大掃除してたのですが、けっこう電話で予約の問い合わせとか、お店に訪ねて来る人達も居て、なんだかもったいない気分でした。もう一日、開ければ良かったかなぁ?なんて、、、まあ、掃除したり、しっかり休むことも大事なので。 

033


 昨晩は、下北沢にあるメキシコ料理屋さん「テピート」にお邪魔しました。テキーラソムリエ仲間でもある滝沢さんという女性のオーナーシェフのお店です。とても家庭的な雰囲気でお料理も丁寧に作ってある美味しいものばかりでした。日本ではとても珍しい生のサボテンのステーキ、メキシコのソウルフード、ポソレ、メキシコ人が大好きなアラチェラ(牛のハラミ)など、メキシコ好きには堪らないメニューのラインアップはさすが!ですね。実は滝沢さんの旦那様はとても有名なメキシコ人の音楽家の方なのです。今はメキシコに里帰りされていてますが、いらっしゃるときは、素晴らしい本場の音楽が生で聴けるという幸運に遭遇することもあるようです。素晴らしい!普段から、その旦那様が厳しく味のチェックをなさってるらしく、本場のメキシコで味わえるような料理の数々でした。娘たちはハマイカ(ハイビスカス)やトゥナ(ウチワサボテンの果実)のジュースを、ぼくは秘蔵のテキーラをサービスしてもらって大満足です。どうもありがとうございました!

 さて、来年はどんな年になるのでしょう?今年にも増して激動の年になるという予測をしている人もいるようですね。ヨーロッパの経済危機はとても深刻そうだし、アメリカ、中国、ロシアで指導者が代わる節目の年だし、、、北朝鮮情勢も不安定で、、、不安もありますが、良いほうへのチェンジを期待して、サルシータはさらにメキシコ愛増量で頑張りたいと思いますのでよろしくお願いします!

| | コメント (0)

2011年12月21日 (水)

愛される店

 今年は激動の年だと、始まりから、さんざん言ってきましたが、最後に、また、大きなニュースが来ましたね。北朝鮮情勢、今からどうなって行くのか、しばらく目が離せそうにありません。
これを機に拉致被害者の方々をなんとか救ってあげられるように、政府には動いて欲しいですが、今の内閣、特に防衛大臣、拉致問題担当相はとても頼りない、民主党には良い人材がいないのか?と言いたいです。特に横田めぐみさんは、僕と同じ歳なので、深く同情しています。本当に、なんとかして欲しいです。

 

 サルシータが休みだった月曜の夜、とても尊敬している女性オーナーシェフの方がやられているお店を訪ねました。実は、今年いっぱいで閉店されると聞いていたので、その前に、ぜひとも一度訪ねておきたかったので、、、

 ここのお店、全く目立たない場所でひっそりと営業されているのですが、常連さんが多くて、いつも賑わってるんです。もちろん、月曜の夜もそうでした。オープンキッチンで、お料理を作っているところが見えるのですが、どんなに忙しくても、とても丁寧に仕事をされてるし、お客さんには、とてもいい笑顔で対応されているんです。忙しくなってくると、殺気立ってしまう僕とは大違いで、、、

 そして、メニューも定番のものから、季節のお勧めのものまで、とても幅が広くて豊富!料理名に添えてある解説の文章もとても上手くて、どれもこれも食べたくなってしまう!今年読んだ、あるフランスの料理小説に、「すぐれたメニューは、一遍の詩のようだ。」というくだりがあったのを思い出しました。確かに、読み手の想像力を強く刺激するという点で、メニューは詩に似ているのかもしれません。

 食事をされていた、ほかのお客さん達も、とても楽しそうにされていて、みなさん、ここのお店が好きなんだな、というのが伝わってきました。あんなに多くの人達から愛されているお店、なかなか無いです。素晴らしい!少しでも近づきたいと思いました。

| | コメント (0)

2011年12月13日 (火)

51bj392gtzl__bo2204203200_pisitbsti
先週、ちょっと触れた、東北の漁師さんが書かれた本です。

リアスの海辺から 畠山重篤著

畠山さんという方は、気仙沼湾で牡蠣の養殖をされている漁師さんですが、ある学者さんとの出会いから、豊かな漁場を作るのは、海に流れ込む川が上流の森林地帯から運んでくる鉄分であることに気が付き、漁場の内陸にある森を守る運動をされています。

この、森を守ることによって海も守るということを、ものすごく短く言うと、森の木の葉が落ちて腐葉土になり、そこで出来る「フルボ酸」という分子が土中にある鉄分と合体してそれが地下水に溶けて川になり、海に流れ込む。これが河口付近に居る植物プランクトンや海藻などにとってとても良い栄養分になるらしいのです。そしてそれらを食べに小さな魚や貝が、そしてそれを食べにもっと大きな魚が来る、、、食物連鎖というやつですね。

 実際、昔はものすごく魚介類が豊富であった東北のリアス式海岸地帯が、工業などに使うために内陸の森の木を伐採したために、魚たちがどんどん減っていったそうです。それが、畠山さんたちが始めた「森は海の恋人」運動で森に木を植え出すと、魚たちが帰って来たそうです!

とてもすばらしい発見じゃないですか?こういう事実に行き当たった過程については、同じ作者の鉄は魔法使いという本に書かれています。こちらも、とても素晴らしい本です!

 

話が逸れました。でも、こういう背景があって、この本がよく判るので、、、この本の前半では、1943年生まれの畠山さんが幼い頃に見聞きした昔のとても豊かだった東北の海の話が歳時記風に書かれています。地元では「潜り様」と呼ばれる潜水夫の過酷な仕事の話や「磯回り」と呼ばれる潮が引いた後の浜で貝や海藻を取る名人のおばあさんの話、畠山さんが北海道から稚貝を仕入れて東北で初めて帆立貝の養殖を始めたときの苦労話など、自然とともに生きる人たちのひたむきさが感じられて感動します。

 後半は、東北沿岸の特徴であるリアス式海岸のリアスの語源ともなったスペインのガリシア地方に旅したときの話です。リアスというのはスペイン語で川を意味するRIO(リオ)が語源です。つまり、ガリシアと東北に共通しているのは、小さな川がたくさん流れていて、それが海に流れ込む湾をたくさん作るので海岸線がのこぎりのような形になっていること。内陸には、すぐ森があり、近海には大陸棚があること。このように理想的な漁場になる条件をほぼ備えているんですね。

 だから、畠山さんとガリシアの漁師たちとでは、言葉が通じなくとも、すぐに気持ちは通じたようです。お互い、豊かな、時に厳しい自然とともに生きている者同士。東北とガリシアというと、東京、大阪、或いはマドリード、バルセロナといった大都会からみると辺境の土地、、、畠山さんが、海にとって森は無くてはならない存在だから「森は海の恋人」運動をやっている、と言うと、ガリシアの漁師はこう答えます。「なに、ここでは「森は海の母」という言葉があるんだ。」と、、、ガリシアの人達も、森の重要さに気付いていたのです。

 また、ここでは、日本にキリスト教を伝えたザビエルの故郷を訪ねた司馬遼太郎さんの「街道を行く」シリーズの本から、ガリシアにあるキリスト教の大聖地、サンティアゴ デ コンポステラに巡礼に行く人達がお守り代わりにしている帆立て貝の殻に注目して、信仰心の篤さに打たれたり、スペインが大航海時代に覇権を握っていた時代、無敵艦隊「アルマダ」の船を作るために森の木をたくさん伐採してしまったために、漁場の魚が減った話など、興味深い話が満載です。

 

| | コメント (0)

2011年12月 6日 (火)

バカラオ

Bacalao 師走に入り、今年も押し迫ってきました。いろんなことがあった年なのに、過ぎてしまうと、あっという間に感じられるのはどうしてでしょうかね?

 先日は、サルシータにて、中学、高校を一緒に過ごした仲間達が集まって、盛大なパーティがありました。高校卒業以来、なんと29年振りに旧友達と再会して、とても楽しい時間を過ごしました。いやあ、本当に懐かしかった!ほとんどの友人達は、だいぶ横に大きくなっていて、初めは識別不可能でしたが(笑)、話していると、少しずつ、昔の面影がよみがえってくるのでした。最後は、集まった35人で方を組み合って校歌を合唱しました。その後、近くの居酒屋で二次会をして終電まで語り明かしました。社会のいろんな分野で頑張っている同級生たちと話をして、こちらも元気をもらいました。

 さて、12月のおすすめは、スペイン伝来のクリスマス料理「バカラオ(塩鱈)のビスケイ湾風」です。バカラオという食材は、イベリア半島の国、スペインとポルトガルでは、たいへんポピュラーな食材で、調理法も、本当にいろいろあります。そのなかでも、このビスケイ湾風という、トマト、オリーブ、香草などと煮るのは定番ですね。サルシータでも、ほぼそんな風に作っていますが、メキシカンアレンジとしてハラペーニョを少し入れてアクセントを付けています。

 この料理、ヨーロッパでは謝肉祭後の肉を食べられない時期によく食べられるのですが、メキシコでは、何故かクリスマスの時期の定番になっています。植民地時代に、スペインから移り住んだ人達がクリスマスが近くなると故郷が恋しくなって食べだしたからではないか?とぼくは勝手に推察しておりますが、、、

 ビスケイ湾というのはフランス西部からスペイン北部にかけて広がる大きな湾で、大陸棚が広く、漁業がとても盛んなところです。ぼくはスペイン北西部のガリシア地方から、東に向かってアストゥリアス、バスク地方へと旅したことがありましたが、魚介物の豊富さに驚きました。これは、この地域の海は大陸棚が広いのと、港から内陸部に行くとすぐ豊かな森林地帯があるため、森の栄養分が川を伝って近海に流れ出すためのようです。これについては、日本の東北の猟師さんが書いた、とても興味深い本を最近読んだので、近々紹介したいです。

| | コメント (0)

« 2011年11月 | トップページ | 2012年1月 »