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2011年10月

2011年10月25日 (火)

超格差社会アメリカ

Kakusa 年の初めに、「今年は激動の年になりそうな予感がする。」と書きましたが、怖いくらいに予想が当たって驚いています。

 ジャスミン革命に端を発した中東の民主化運動は、長年続いたリビアのカダフィ政権を倒してしまいました。

ギリシャが経済的に破綻して、それを救おうとするとEU自体が泥沼に引き込まれそうな不安定な状態にありますし、ウオール街での格差社会に対するデモもネットを通じて世界に拡大しそうな予感もあります。

 自由で平等な国と言われていたアメリカが、実は超がつくほどの格差社会だったことは、薄々感じていましたが、具体的に説明されて納得がいったのが、数年前に読んだこの本でした。

「超格差社会アメリカの真実」 小林由実著

確か、読み終わったときにこのブログで紹介しようと思いながら、忙しかったのと、一読しただけでは、内容を十分にまとめられないほどの情報量だったのでそのままになっていました。

 今、ちょっと読み返していますが、ここに出てくる印象的な言葉に(アメリカでは)「メイキングマネーが尊敬に値する唯一の行為」というのがあります。逆にヨーロッパでは、富裕であること「ハヴィングマネー」は良いことだが、「メイキングマネー」は悪いことだったと、、、貴族社会だったヨーロッパでは「家柄」が大切で、富はそれに付随しているものなので、自らメイキングマネーに走るようなことは、はしたないとされる。一方、そんなヨーロッパから逃れた移民の社会であるアメリカでは、ゼロから這い上がって富を築く、「メイキングマネー」したものが尊敬される、ということです。

 であるからして、誰でも努力すれば大金持ちになれる、アメリカンドリームに憧れるというわけでしょう。このブログで取り上げたテキーラ「パトロン」のオーナーなんかいい例ですよね。

しかし、その「メイキングマネー」だけが、あまりに追い求められた故、「金融工学」なる現代の「錬金術」が発明され、「グローバリズム」なる「現代の奴隷制度」の一面を持つものが推進されてきたのではないでしょうか?

 その結果が今の「超・格差社会 アメリカ」だと思います。これではいかんと、低所得者層にもクレジットで無理やり家や車を買わせた挙句の経済危機、企業を救うために税金を拠出しておきながら、その企業は人件費カットのために大規模な解雇で失業者を増やす、、、

 そんな社会を変えてくれるかと期待したオバマさんも全くの期待外れだったことで、今回のようなデモが起こったのでしょう。民主主義のお手本だったはずのアメリカが強欲な経営者やウオール街の住民によってこうも悲惨な国になってしまったのは残念ですが、本当に危機的な状況にならないと本当の「変革」は始まらないのかもしれません。希望を失わないようにしたいです。

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2011年10月12日 (水)

死者の日の季節

004 気が付けば、もう10月も半ば近く、11月1日、2日に行われる「メキシコのお盆「死者の日」が迫ってきました。

 サルシータでも、毎年恒例の死者の日用の祭壇を作りました。

 中央にあるのは、骨に見立てた両端が丸くなった棒状の生地をくっつけて焼いた、Pan de Muertos (死者のパン)です。
 左の大きな骸骨頭は、最近、話題のテキーラ、「カー」です。上に付いているキャップを開けると、中には本当のテキーラが入っています。味もちょっと甘めながらコショウのようなスパイシーな感じとミントのようなハーブも香り、なかなか良いです。ちなみにカーというのは、マヤ語で「命」を意味するそうです。
 右の濃い茶色の瓶は、オレゴンの少量生産で高品質のビールを生み出すことで有名なローグ社のビール「デッドガイエール」。ラベルに骸骨が描かれている通り、死者の日を祝うために造られたドイツスタイルのビールです。重厚なモルトのアロマと小気味良いホップの香りにチョコレートのような甘さもかすかに感じられ、とても美味しいです。

 このテキーラとビール、明日から期間限定でお店で出します。興味のある方は、ぜひ、ご来店下さい。後ろのテキーラのボトルには、「ピンポンマム」という花を飾りました。本当は、メキシコでは「センパスチル」と呼ばれる、マリゴールドの花が死者の日の定番なのですが、あいにく、近くの花屋さんで見かけなかったので、色が似ているこの花にしました。キク科の花だそうで、同じキク科のマリゴールドとちょっと感じが似ていますし、、、

 それから、この時期になるとよく食べられるという、オアハカの名物料理、「モレ アマリーヨ」も明日から始める予定です。よろしくお願いします。

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2011年10月11日 (火)

松茸のスープ

005_2  自分が一番にやるべきことは、本物のメキシコ料理を日本で紹介することだと思っていて、自分の仕事はそれがメインなのですが、それと並行して、自分にしか出来ない料理、というとちょっと大げさですが、日本人としてのアイデンティティを持った、自分なりの料理というものも、ゆっくりで良いから追い求めて行きたいかな、と。まあ、こちらは、サブ的な感じで、自分自身で面白がってやれれば良いと思っています。

 メキシコと違って、日本には四季がありますし、日本独自の素材もたくさんあるので、そういったところを生かしていきたいなあと、日頃から感じています。

 今回、日本の秋の味覚の代表、松茸をメキシコ風にアレンジしたスープを作ってみました。「松茸の土瓶蒸し」からヒントを得て、メキシコの日常的なスープ「コンソメ デ ポヨ」(チキンコンソメスープ)に、松茸をスライスして入れて、ライムとチポトレというメキシコの唐辛子でアクセントを付けてみたのです。

 やはり、松茸の香りは、何物にも替え難い、素晴らしいものですね。ライムと唐辛子で加えられた酸味と辛みが絶妙のバランスで、メキシコっぽい味になっていると自負しています。このチポトレという唐辛子は、ただ辛いだけではなく、鰹節を連想させるような何とも言えない深い旨味も持っているので松茸の持っている強い個性と響き合って負けていない感じです。このスープ、今月いっぱいサルシータで出す予定です。(¥900) 

 

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2011年10月 3日 (月)

ただいま食事中

Kuneru 「暑さ寒さも彼岸まで」とはよく言ったもので、ここのところ、一気に秋めいてきました。今年も3/4が終わったわけで、速いですね。

 サルシータのメニューも秋に模様替えです。定番のケーキ、トレスレイチェスも栗バージョンになりました。10月はきのこをたくさんメニューに加える予定です。こうご期待!

 さて、先日、マガジンハウスさんからある本が送られて来ました。「よりぬき ただいま食事中」という本で、「クウネル」という雑誌に掲載されていた、さまざまな分野の「食」にうるさい30人の人たちが、外食したり自炊したりして、それぞれ毎日食べたものを写真と文で記録しているのをまとめた本です。

 そのなかにスタイリストの桜田理香子さんという方が恵比寿時代のサルシータで出していた「ビーフファヒータス」を紹介して下さっていたんですね。どうもオリジナルの記事は2005年に出たもののようです。僕は、全く知りませんでしたが、、、桜田さんという方は細身でバンビのような可愛らしい風貌の方なのに、食生活はものすごい肉食派で、紹介されているお店は全部ガッツリ系の美味しそうなお店ばかりというところが面白いですね。

 仕事の合間なんかにちょっとずつ読んでいますが、美味しそうなもののオンパレードで、ここに出ている皆さんの食べることに対する情熱に圧倒されます。少しでも美味しいものを食べてやろうと絶え間なく工夫を凝らしたり努力したりしているところに敬服しました。美食を追い求めるということは、或る意味、知的なゲームなのかも、、、

 

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