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2011年9月 5日 (月)

王者パトロン!

050_2  いつの間にか、9月!いつも感じることですが、暑くて嫌な夏だけど、終わってしまうのはちょっと寂しいですね。

 夏休みが終わって、休暇を終えた外国人のファミリーの方々の顔も見られるようになりました。夏休み中は、家族だけ国に帰したお父さんが一人でカウンターでエンチラーダなんか食べている姿がよく見受けられましたが、あれなんか、さしずめ、単身赴任している日本のお父さんが定食屋で一人で焼き魚なんか食べているのと同じ感じだなあ、と思って見てたのですが、、、

 さて、テキーラソムリエとして、テキーラの楽しさを発信すると決意を新たにしましたので、今月から、いくつかテキーラの新メニューを出しています。

 そのひとつがこちら、「パトロン パーフェクト マルガリータ」  ¥1200

 ウルトラプレミアムテキーラとして圧倒的な人気を誇るパトロンのシルバーに、パトロンのテキーラから造ったオレンジリキュール、「パトロン シトロンジ」とフレッシュなライムで作る豪華なマルガリータです。味もまさにゴージャス!

 マルガリータを作るときに定番のオレンジの皮のリキュール「コアントロー」の代わりに、テキーラ由来のリキュールを使っているところがミソで、すべてアガベで出来たアルコールで作っているので、テキーラ好きにとっては”パーフェクト”なマルガリータなわけです。

 実は、このマルガリータ、パトロンのウエブサイトにオフィシャルなレシピがあるのですが、それだと、僕にはちょっと甘すぎると感じられたので、サルシータ版では、ちょっとドライなテイストにして、よりテキーラの味が引き立つようにしてあります。アメリカのマルガリータは、甘いのが多いですね。

 今、アメリカ?テキーラなのに、、、と思われた方もいたかもしれませんね。

 そうです。このパトロンというテキーラは、人気コスメブランド「ポール ミッチェル」のオーナーが所有するブランドでラスベガスに本部があります。造られているのはメキシコのハリスコ州で、もちろん正真正銘のテキーラではありますが、、、

 今回、このブランドのことをネット経由でいろいろ調べたのですが、すごいですね。このオーナーのJohn Paul Dejoriaという人は、幼くして両親に見捨てられ施設で育てられ、若いころにはギャングに入ったり、ホームレスのような生活を送ったりしたこともあったそうです。それが、ビジネスに目覚め、美容師のPaul Mitchellと組んで立ち上げたブランドが大成功して一気に億万長者に、そして起業家のMartin Crowlyと組んでパトロンを始めたらこれも大成功、今では雑誌「フォーブス」の富豪番付けに載るほどの大金持ちだそうです。

Patron_hacienda_04_r3_2  ハリウッドや音楽界のスター達に愛され、ウルトラプレミアムテキーラのカテゴリー(この分野もパトロンが作った?)で70パーセントの圧倒的なシェアを誇る王者パトロン。

 ハリスコ州、ロスアルトスのアトルトニルコに数百万ドルを投じて91年に建てたアシエンダのような豪華な蒸留所では700人の従業員が日々、ブランドが掲げる理想の「シンプリーパーフェクト」なテキーラ造りに精を出しているそうです。

 ここのテキーラの造り方がユニークで、ちょっと専門的な話になりますが(テキーラ協会の林会長の受け売りです。)、オーブンで焼かれたアガベを、タオナと呼ばれる石臼で挽いて木の樽で発酵させる伝統的なラインと、シュレッダーで分断してからステンレスのタンクで発酵させる近代的なラインがあり、これらをブレンド、2回蒸留した後に樽熟成させるときも、バーボン樽、フレンチオーク樽、ハンガリアンオーク樽と異なる樽で熟成させたものを最後にブレンドするそうです。醸造責任者は、同じアトルトニルコの名門「7レグアス」から迎えたベテラン、フランシスコ・アルカラス氏です。

こういう複雑な工程を踏むことで、常に安定した味のテキーラを供給しているのでしょうか。品質も揺るぎなく、マーケティング、パブリシティは抜群、パトロンの王座はしばらく続くのでしょうね。

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