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2011年2月

2011年2月22日 (火)

世界を食いつくせ(A COOK'S TOUR)

Coocs_tourまだまだ、寒いですけど、もう2月も終わりの週に入り、春も近いですね。朝、起きるのが辛いので、早く暖かくなって欲しいものです。

 今月の初めのブログで、「今年は激動の年になる予感」と書きましたが、実際、そんな感じになってきました。アラブで起きている反政府運動のドミノ現象は、アジアにもやって来たようです。そういえば、89年のベルリンの壁崩壊と東欧の民主化のときは、直前に天安門事件がありました。アジアからヨーロッパへと民主化運動の流れが伝わったのですが、今回はアラブで起きた民主化運動がアジアにやって来たようです。しかも、今回はツイッタ-とフェイスブック付きで。

そんな、激動の世界ですが、ぼくは自分に与えられた仕事を全うするだけです。今年は、本物のメキシコ料理を日本に紹介するために、さらにステップアップしていきたいです。

 さて、そんな毎日の息抜きの読書ですが、去年後半から「食」に関する本を読むことを裏テーマにしています。(表はもちろん、メキシコに関する本です。) そんななか、最近の大ヒットがこの本 世界を食いつくせ(A COOK'S TOUR) アンソニー・ボーディン著 です。

著者のアンソニー・ボーディンは現役のニューヨークのフレンチレストランのシェフで、彼の前作、レストランの裏事情を暴いた「キッチン コンフィデンシャル」を数年前に読んで、おおいに楽しみ、そして勇気付けられたので、今回も期待して読んだのですが、やはり面白かった。

 今回は、前作がベストセラーになり、有名になったトニー(アンソニーの愛称です)がテレビ局のクルーを従えて世界中を巡り、そこで食べられているものを現地の人達と一緒に食べる、という企画を本にしたものです。ポルトガルに始まり、フランス、ベトナム、スペイン、ロシア、カンボジア、等々、メキシコと日本にも来ています。

 読み始めてちょっとして、もう読み終わるのが惜しくなりました。この人は、やはり文章が巧い!まあ、単純にぼく好みなだけかもしれませんが、、、ニューヨークで有名になり、パブリシティや番組出演に追われて仕事場にあまり姿を見せなくなったトニーを部下のメキシコ人シェフ達が「ピンチェ ファモーソ」(ろくでもない有名なやつ)と呼んでいるといった件りには大笑いしました。実際にニューヨークのキッチンで働いたことがあるので、この様子がリアルに想像できたのです。

 たぶん、トニーはマフィア物やハードボイルドな小説が好きなんでしょうね。文章にそんな感じが見て取れる。タフな文章、そしてそれとは裏腹なちょっとへなちょこな自分の心情も隠さずに吐露しているので、そのギャップが面白いのです。本当はとても優しい人なのでしょう。「男はタフでないと生きていけない。優しくなければ生きる資格が無い。」フィリップ・マーロウの名台詞を思い出しました。そして、シェフ稼業の辛さを語るときは、同業者なので、思いっきり共感してしまいます。そして、今回もとても勇気付けられました。ありがとう、トニー!

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2011年2月15日 (火)

CHILORIO!

Chilorio_edited1  寒い!急に寒くなりましたね。外は雪がこんこんと降っているもようです。このままだと積るのかな?

 さて、サルシータでは、今月、メキシコ北西部シナロア州の名物料理"CHILORIO"(チロリオ)をお勧めとしてお出ししていますが、ありがたいことに、これがすごい人気です。

 この料理は、豚肉を唐辛子入りのソースでじっくり、とろとろになるまで柔らかく煮てからほぐしたもので、フランス料理のリエットをスパイシーにした、みたいな感じです。美味しいよー!メキシコには美味しい豚肉料理がたくさんありますね。中部高原地帯のカルニータス、ユカタン半島のコチニータピビル、屋台タコスの人気者タコスアルパストール等々、、、 リエットはパンに載せて食べますが、そこは、メキシコ料理だけあって、トルティーヤで巻いて食べます。今回はメキシコ北部の料理ということで、とうもろこしでなく、小麦粉のトルティーヤを使っています。(もちろん、とうもろこしのものでもじゅうぶん美味しいのですが、、、)なので、タコスではなくブリータスと呼んでいます。(ブリート、或いはブリトーと呼んでも良いのですが、メキシコシティでは、ブリータと呼ぶ人が多かったので、、、) 

 使っている豚肉もメキシコ産で、シナロア州の北に位置するソノラ州のものです。広大な面積を持つソノラ州というところは、メキシコの大畜産地帯で、美味しい牛肉の産地としても知られています。現在、サルシータのステーキやタコスにもソノラの牛肉を使っています。

 実は先月出していたチョリソとチポトレ唐辛子入りの"QUESO FUNDIDO"(ケソ フンディード)も大人気だったので、レギュラーメニューに昇格させたばかりなのですが、この調子だとこのチロリオも止められないかも、、、これ以上メニューが増えると困るなー。

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2011年2月 9日 (水)

ロンリ―プラネットに出てました!

2981japan_travel_guide_large  今を遡ること15~20年前、バックパックを背負ってメキシコ、中米、南米、ヨーロッパ、キューバと旅していた頃、ロンリ―プラネットのガイドブックにはお世話になりました。

 他のたいていのガイドブックより分厚くて、何カ月分もの生活用品を背中にしょって歩く身には、スペース的に負担が多かったのですが、何より情報が豊富で、訪れる場所についての歴史や文化などのバックグラウンドについても詳しく書かれているので、夜に安ホテルですることがない時や移動中の閑つぶしにももってこいで重宝したものです。

 そんな、旅行者のバイブル、「ロンリ―プラネット」日本版になんと、サルシータが紹介されていました!

 先日、来店したオーストラリア人のカップルが持って来て教えてくれました。「寄り道をしてでも行くべき価値がある、、、」とか「トルティーヤやチョリソが自家製で、コチニニータピビルが素晴らしい。」とか書いてありました。

あのロンリ―プラネットに載るなんて、なんだか夢みたいです。昔は、自分が探すほうだったので、、、オーストラリア人のカップルにも"You should be proud."(誇りに思っていいよ。)と言われちゃったり、、、

 わざわざ、日本に旅行に来て、メキシコ料理を食べたい人がそんなにいるのだろうか?という疑問もちょっと脳裡をよぎりましたが、やっぱり嬉しいですね。

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2011年2月 1日 (火)

「ライティング・マシーン」出版パーティー

The_writing_machine 寒い日々が続きますね。最近、気になっているのは、北アフリカで連鎖反応のように起きている反政府運動です。チェニジアの「ジャスミン革命」に端を発してアルジェリア、エジプト、とイスラムの国でドミノ現象が起きているようです。もしかしたら、今年は、ソビエトが崩壊して東ヨーロッパが次々と民主化された1989年のような激動の年になるかもしれないな、、、なんて考えています。

 去る27日の木曜日、最近続けて取り上げていたソル・ファナの素晴らしい本を訳された旦敬介さんの新しい本「ライティング・マシーン-ウイリアム・S・バロウズ」の出版パーティをサルシータでやって頂きました。

 サルシータ史上最高の40人を超える方々が集まって大盛況のパーティでした。メキシコ通の方がたくさん来られるであろうと、メニューもソぺス、タマレス、メヌードなどよそではなかなか食べられないものを中心にしました。メヌード用に朝から大きな寸胴鍋で50人前の牛骨とモツのスープを煮出して、ちょっと気分はラーメン屋さんのような、、、

 お陰さまで料理も好評だったようで、皆さん、楽しそうに過ごしていらしたので、ほっとしました。憧れの旦さんともお会い出来て、なんと出版されたばかりの本を頂きました。実は旦さんとはお会いするのは初めてでしたが、ずいぶん前にキューバを旅したときに知り合って仲良くなった女性からの手紙をキューバから預かってもらって東京の僕の住所まで送って頂いた、という接点が過去にあったのでした。その時、僕はサルシータ開店したばかりのときで、余裕が無くてお礼の手紙も書けなかった非礼を今回、改めてお詫びさせて頂きました。

 頂いた本ですが、まだ半分しか読んでいないですが、とても面白いです。50年代に活躍したビート派の作家、バロウズについて書かれた本です。僕はいわゆる、ビート派の作家たちはケルアックの「路上」を途中で挫折して以来、ちょっと苦手だったのですが、この本を読んでいると、バロウズという人にとても興味が出てきました。この人もブニュエルやマルケスと同じくニューヨークからメキシコに流れているのですね。そのあと、南米のペルー、モロッコのタンジェやパリにも行ってまたニューヨークに戻ってと生涯、自由を求めて彷徨い続けた人のようです。そういう人が書いたものなら面白そうですよね。

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