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2011年1月11日 (火)

ソルファナの言葉2

Sor_juana3_2 畏れを知らないソルファナは、舌鋒鋭く当時の圧倒的な支配層であった男性に襲いかかる。

ー92番の詩より抜粋ー

頑迷なる男たちよ、故もなく

女を非難するのは、自らが

原因であることを見ぬがゆえ。

自ら非難しているまさにそのことの。

ー中略ー

あなたのおかしな見解の

空元気はまるでお子さま、

お化けを呼び出しておいて

自らそれに怯えてしまうような。

 世にもおかしな自惚れから、

あなたは求める女にこう願うー

言い寄っているときにはタイスであってくれ、

手に入れてからはルクレシアであってくれ。

こんなおかしな気性があるだろうか?

分別がないにもほどがある、

自らの息で鏡を曇らせておきながら

映らないといって嘆くとは。

[タイスは古代ギリシャの宮廷娼婦, ルクレシアはローマの伝説で貞淑な女の模範とされた。]

けっこう長い詩なので、これは一部だけですが、ここからも男の身勝手さ、滑稽さを告発する内容が続きます。今と違って女性の社会的地位が保障されていない時代に、しかも貴族や王侯ではなく平民出身の修道女がここまでフランクに男性批判の詩が書けたというのが驚きです。この作品はアメリカ大陸のフェミニズムの最初のあらわれとされているそうです。そもそも、フェミニズムという言葉が生まれたのは、このずっと後なんですが、、、

こんな畏れを知らずに自分の意見を堂々と述べるところは、後の世代のフリーダ・カーロや、現代で言えばさしずめマドンナなんかに通じる印象を持ってしまいます。

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