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2010年12月14日 (火)

ノエル・ホーザ生誕100周年!

Noel  先週の土曜日の営業前に、賄いのご飯を食べながら束の間の休憩を取っていた時、お店で流れていたラジオのブラジル音楽の番組での言葉が耳に留まりました。「今日はノエル・ホーザの100年目の誕生日です。」

 ノエル・ホーザ!サンバ創成期にリオに生まれ、26年の短い人生の中で数えきれない名曲を書いたサンバ界の重鎮。彼の遺した美しくて粋な曲達は後に誕生するボサノバに決定的な影響を与えたと言われています。

今年はメキシコ独立200周年、メキシコ革命100周年のアニバーサリーイヤーでしたが、ブラジル音楽界にもこんな重要な記念年だったんですね。

 彼の遺した曲をぼくは大好きで、彼の遺した名曲の数々を現代のブラジルポピュラー界のスター達が歌った「ノエル・ホーザ ソングブック」は、発売されてずいぶん経ちますが、(なにしろジョビンさんが出られているので、、、)ずっと聴き続けている名盤です。このアルバムは、その御大アントニオ・カルロス・ジョビンが序文を寄せていて、彼自身、参加アーティストのなかで唯一、2曲歌っています。(特に一曲目は渋くて最高です。)このことからも、あの大作曲家がいかにノエルを敬愛していたかがわかります。

 ノエルの曲は、メロディももちろん良いのですが、歌詞がとても粋で洒落ているんですね。すごく日常的なことを唄っているのに、、、現代ポピュラーブラジル音楽の最高の詩人、シコ・ブアルキが、若い頃「ノエル・ホーザの再来」と言われていたのも肯けます。彼の数多い(実質6年くらいの活動で200曲以上書いた!)曲の中でも、最もカバーされることの多い名曲「居酒屋の会話」なんか、居酒屋での客達の会話を歌にしただけなのになぜか愛着が湧くし、出世作の「どんな服で?」はサンバに誘われた若い男がどんな格好で行くか迷っている様子を唄ったかわいい曲。恋をしてドモリになってしまった男がドモリながら独白調に歌うユーモラスな「恋をしたドモリ」なんかも面白い。失恋した女性の微妙な心情を歌った「最後の願い」という曲、「サンバは歓びに泣き、郷愁に笑う」なんてサンバの精神を見事に歌った「祈るように」という名曲もあります。(因みに曲名は、僕が勝手に訳しました。)

 現代のカリスマ、カエターノ・ベローゾの名曲に「サンバがサンバだった頃」というのがあって、その中に「サンバは悲しみの息子、サンバは歓びの父」という一節がありましたが、これなんか、あのノエルの名曲へのアンスワ-ソングじゃないかと思っています。

 アンスワ-ソングと言えば、当時、ソングライターとして人気者だった彼を妬んだ、ある作曲家が、実は彼は生まれた時の事故で片方の頬がひどくくぼんでいたそうなんですが、そのことを茶化した「ヴィラのフランケンシュタイン」という曲(ヴィラはノエルの住んでいた地区のこと)を作ったことがあったそうなんですが、それに対してノエルは「余計なお節介」というアンスワ-ソングを作って、そのやっかみ者を一蹴したそうです。ちなみに、この曲はメロディーも素晴らしい名曲で、あのジョアン・ジルベルトや小野リサさんもカバーしています。

 この話なんか、今のヒップホップ界でライバル同士が相手を「ディスる」のを彷彿させますが、ブラジルのラッパーの先駆者、マルセロD2によると、日常的なことを取り上げてメッセージにして唄うサンバはヒップホップと共通点があるそうなので納得です。

 

 

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コメント

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投稿: Newman18Carly | 2011年8月22日 (月) 08時53分

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