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2010年6月 5日 (土)

PICO DE GALLO

Pico_de_gallo  ちょっと、古い話になって、恐縮ですが、先週の土曜日、日本テキーラ協会さんと共同で、「テキーラとメキシコ料理を楽しむ会」なるものをやらせて頂き、集まったテキーラ好きのお客様達にテキーラ協会さんが持ち込んだ素晴らしいテキーラの数々と当店の料理をふるまわせて頂きました。

 この企画のことを聞いて、本格派のテキーラに合わせる料理として、真っ先に頭に浮かんだのが、メキシコのマンゴーに塩とライムの絞り汁と唐辛子をかけたものでした。

 メキシコ人は、フレッシュな果物や野菜に塩とライム、そして唐辛子の粉をかけて食べるのが大好きです。よく屋台などで、スティック状に切られた、パイナップル、キュウリ、スイカ、などいろんな野菜や果物に塩とライムと唐辛子をかけたものが、ビニール袋に入れられているのを売られているのを見ることがあります。

 そして、テキーラの故郷、ハリスコ州でテキーラのおつまみとして定番なのが、マンゴーとヒカマというメキシコ独特のカブのような野菜をダイス状に切って、塩、ライム、唐辛子で和えたものです。現地では"PICO DE GALLO"(ピコ デ ガヨ)と呼ばれています。ピコとはスペイン語で「くちばし」、ガヨは「雄鶏」のことなので、直訳すると「雄鶏のくちばし」となりますが、ピコは、「つつく」、「小さく切る」、或いは「辛い」を意味する動詞PICAR(ピカール)ともつながっており、スペイン語圏全体でこういう風に小さく切ったものを和えた料理のことをこういう風に呼ぶことがあるようです。メキシコでいうと、トマト、玉ねぎ、コリアンダー、唐辛子を小さく切って和えた、いわゆる「サルサメヒカーナ」がこういう呼ばれ方をされることがありますし、以前、スペイン料理の本に内容はちょっと違ったけどやはり同じ名前の料理がありました。

 このハリスコ版"PICO DE GALLO"を日本で再現しようと思ったとき、一番のネックはヒカマが無いということでした。以前、近所のナショナルスーパーさんで、宮古島の農家の方が作ったヒカマを売っていたことがあり、買って食べたらとても美味しかったのですが、あまり売れなかったようで、もう見かけなくなりました。そこで思いついたのが、山芋です。メキシコに長年住まれているバイオリニストの黒沼ユリ子さんの本に"PICO DE GALLO"のレシピが載っていて、そこにヒカマはカブか山芋で代用できるかもと書いてあったのを思い出したのです。早速、ナショナルスーパーに行って山芋を買おうと思ったら、横に「大和芋」なるものが売っていて、聞いてみたら、こっちのほうがよりしゃきしゃきしているということでヒカマに近そうだったので、こちらを購入し、店に帰ってマンゴー、色と食感の良いキュウリとハラペーニョを合わせて作ってみました。結果はオーケー!かなり本場に近い感じになりました。

 この料理、とてもメキシコ的なエッセンスに溢れていると思っていて、以前から、いつか、お店で出したいと思っていたのですが、果物に塩をかけるというこの感覚が日本のお客さんに受け入れられるか不安で二の足を踏んでいました。が、今回、これをきっかけとして、出してみることにしました。今月のおすすめとして、¥500で提供させて頂きます。テキーラはもちろん、ビールにも良く合うので、ぜひ、一度お試しください!

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