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2009年7月 6日 (月)

反乱するメキシコ その二

Insurgent_mexicoいったい、どうしてしまったのでしょうか?先月の後半から、がたっと客足が減り、もう3週間も、とても閑な日々が続いています。知り合いの同業者に訊いても、どこも閑なようです。景気は回復に向かっているという人も居ますが、とても信じられません。10周年を目前にして、存亡の危機を感じている今日この頃です。

 さて、前回話した本についてです。こんなときに何ですが、、、著者のジョン・リードは1887年、アメリカ合衆国オレゴン州ポートランド生まれのジャーナリストで、ロシア革命を描いたルポルタージュ「世界を揺るがした10日間」の著者としてとても有名な人です。そんな彼がハーバード大学を出てまもない20代の若者の頃に革命中のメキシコに単身乗り込んでパンチョ・ビリャ率いる革命軍と行動を共にし、何度も命を失いそうな危機に出会いながら書き上げたのが、この「反乱するメキシコ」(原題はINSURGENT MEXICO)です。

 まさに動乱の真っ只に身を置いているから出来る、とても臨場感に溢れた迫真のリポートで、よくある戦争映画なんか比べ物にならないほどの迫力です。が、その文体は、時にとても詩的で美しく胸に迫ってきます。例えば、こんな風に、、、

「夕暮の陽光に砂漠は燃え立つように輝いていた。われわれは静まり返った素晴しい大地に馬を進めた。さながら海底の王国だ。あたりは一面海底のサンゴのように赤、青、紫、黄色に彩られた巨大なサボテンだった。

 われわれをあとにして西に向かう馬車が、あたかもヘブライの予言者エリアの馬車のように砂塵の光輪の中を進んでいった、、、、東方、すでに暮れなずんで星の輝く空の下に、ひだの多い山が見えていたが、マデーロ派革命軍の前進基地ラ・カデナは、その彼方にあった。ここメキシコは愛するに値する国、命賭けて戦うに値する国であった。バラードの歌い手たちは、突然、「闘牛」という長々しい物語り歌(コリード)を歌い出した。」

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