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2009年7月 8日 (水)

Lo que esta pa'ti

  むかーし、よく聴いた曲が、突然、頭の中に甦って来て、ぐるぐる廻り出すってことありませんか?そういうことが、最近、起きてしまって、とてもその曲を聴きたくなったのですが、いかんせん、20年近く前のことで、その時聴いていたカセット!しかもニューヨークの路上で買った海賊版ですから、もうどっかに行ってしまってます。でも、最近は、便利なインターネットがあるので、アマゾンで探したらオリジナルではないけど、ベスト盤でその曲が入っていたのを見つけ、安かったので買っちゃいました。Willie_chirino

マイアミ在住のキューバ人、ウィリー・チリノの20年くらい前のヒット曲「ロ ケ エスタ パティ」(Lo que esta pa'ti)です。ウイリー・チリノという人はキューバで生まれて少年時代にアメリカに家族と共に移住した人で、最も影響を受けたのはビートルズというだけあって、ロック的な感性やエレクトリックな音を伝統的なキューバ音楽にミックスしたサウンドで、マイアミでは絶大な人気を誇っています。英語で歌っていないので全米的な知名度では劣りますが、さしずめ、男版グロリア・エステファンといったところでしょうか?

"Lo que esta pa'ti"の内容は、君のためにある物は誰も取ったりしないよ、人生いろいろあるけど、だから頑張りな、みたいな、まあ、そんなに深い内容ではないのですが(スペイン語が分る方はこちらをどうぞ,ドン・ジョンソンが出て来るところがあの頃のマイアミっぽいですね、、、)、こんな時代で、大事にしているものがいつ無くなるかもしれないなんて思いながら聴くと、こんな軽ーい感じの曲なのにとても心に響くものがあります。まあそれは良いのですが、このベスト盤の外の曲って、「キューバを自由に!」なんていう社会的なメッセージをストレートに歌った曲が多すぎて、ちょっとげんなりしてしまいます。彼のバックグラウンドを考えると政治的な姿勢は一応理解出来るのですが、なんか、メッセージがあまりに前に出すぎちゃって、音楽として楽しめない気がします。

 かつて、アルゼンチンのフォルクローレの巨匠アタワルパ・ユパンキが、同国人のメルセデス・ソーサを評して、「才能はあるが、メッセージソングを歌いすぎている。プロテストソングに普遍性は無い。」と苦言を呈していたことがありましたが、そんなことを、改めて思い出しました。

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