« 2009年6月 | トップページ | 2009年8月 »

2009年7月

2009年7月30日 (木)

EL CANTANTE

Salsita_132_2 そういえば、あの伝説のサルサシンガー、エクトル・ラボーの伝記映画を銀座でやっていますね。

タイトルは、彼の代表曲の題名であり、彼の称号にもなった"EL CANTANTE"(THE SINGAR)。

 制作はジェニファー・ロペスで主演のエクトル役は、彼女の旦那さんで現役トップサルサシンガーのマーク・アンソニーだそうで、、、そういえば、ジェニファーは、かつて、若くして(確か、まだ、10代?)銃によって非業の死を遂げたメキシコ系アメリカ人シンガー、セレーナの伝記映画に主演していたことがありましたね。そして、マークは自身のキャリアの初めの頃、アルバムの一枚に「セレーナに捧ぐ」という言葉を入れていましたっけ、、、

映画にタイアップして?というわけではないですが、(ぼくがもともと彼の歌が好きだったから)サルシータでは、エクトルの曲はよくかかっております。若さ爆発のウイリー・コロンと組んでいた悪ガキ時代のものから、妖しい危うさを漂わせていた晩年のものまで、、、

 前にも書きましたが、彼は、けっして上手い歌い手ではなかったと思うのです。だから、いやらしいほど上手いマーク・アンソニーとは、なにか、イメージがダブらないのですが、宣伝などで見る限り、顔の感じもかなり、エクトルに近ずけて、歌い方もやはりエクトルっぽくなっているようですね。ぜひ、映画も見てみたいのですが、貧乏閑無しなのと、最近は、やたらと長い予告編を何本も本編の前に見せられるのが苦痛で、映画館に足を運ぶのが億劫になっているので、たぶん、行かないでしょう。もし、見た方がいらしたら、感想を伺ってみたいです。

| | コメント (0)

2009年7月27日 (月)

El tiempo es mi enemigo?

Arco_iris 相変わらず、とても静かな日々が続いています。もう一月を優に越えていますね、こんな状態が、、、

 もう、そろそろ上向くかな、と思って準備するのですが、見事に裏切られる日々、、、

 ぼくも、決して手を抜いていないし、スタッフ達も頑張ってくれている。お客さんも多くの方が「美味しかったよ。」と仰ってくれているようなんですが、なかなか、結果が出ません。

 思えば、広尾に移転してからは、苦戦の連続でした。世の中的にも、サブプライムショックにリーマンショックと厳しい状況が続いていますし、サルシータのコアな客層だった外国人ビジネスマンの来店が目に見えて減っているのも、多分、その結果なのでしょう。

 お店でかかっている、ルべン・ブラデスの「アダン ガルシア」という曲の一節が耳にひっかかりました。"El tiempo es mi enemigo."(時代は私の敵だ。)  曲の内容は、不景気で仕事を解雇された男が、絶望して銀行強盗を犯して駆け付けた警察に射殺されてしまう話なんですが、彼が最後に言った言葉が、「時代は私の敵だ。怖れながら生きるより、微笑みながら死ぬほうが良い。良い思い出と共に。」というものなんです。実は、この話には落ちがあって、アダンが強盗に使った銃は、彼の子供の水鉄砲だったんです。彼には、自分の人生に絶望しても人の人生を妨害するようなことは出来なかったのですね。そういえば、この曲が入っているアルバム"Amor y Control"が出て少し後に見たマイケル・ダグラス主演の映画で、やはり人生に絶望した男が強盗を働いて、その日が停年退職の警官(確か、ロバート・デュバル)に射殺されてしまう話があって、ここでも主人公の男が持っていたのは水鉄砲だったんですよね。あれは偶然の一致だったのでしょうか?それから、この曲の出だし「かれの人生の最後の日、アダン ガルシアは過去のいつもの日々と同じように過ごした。」というくだりは、ルベンの盟友、ガルシア・マルケスの小説「予告された殺人の記録」の冒頭を彷彿とさせますね。

 それは、さておき、以前、メキシコの航空会社の飛行機で読んだ機内誌にコロナというビールで有名なモデロ社の会長のライフストーリーが載っていたのですが、彼は、第二次世界大戦中は情報局のスパイとして働いていて、そちら方面でも成功を収めながらも、戦後は会社の経営者としても大成功した人物ということでした。

 彼が言うには、「本物の男は如何なる時代でも対応し結果を出すものだ。」、、、

さすが!ぼくも時代のせいにしないで頑張って結果を出します!

写真は先日、ナショナルスーパーに買い物に行った時に目撃した綺麗な虹です。

| | コメント (0)

2009年7月22日 (水)

とうもろこしの冷たいスープ

Sopa_elote001_2 あれっ、梅雨は明けたはずだったのに、天気が晴れませんね。子どもたちは夏休みに入ったのというのに、、、

 今日は、生憎の雨で、楽しみにしていた小学校のプールが中止になってやることが無くなってしまった上の娘を連れてお店に行き、新しいメニュー用の写真を撮ったりしました。

実は、先日、コンピューターが壊れてしまい、バックアップを取っていなかったので、メニュー用のデータが全て消えてしまったのです。後悔しても、時すでに遅し。この時期の出費は痛いですが、これを機に性能が数段アップした新しいパソコンとデジカメでメニューも新しく作り直します。ちょっと、時間がかかりそうですが、毎日少しずつこつこつやっていきます。まあ、お店も閑なので、、、

今日は、キッチンで娘にグアカモレやケサディーヤの作っているところを見せて完成したものを撮影、それから食べてもらいました。ぼくは、毎日、10年も作っているので、今さら食べたくないのですが、娘にとっては、ご馳走なんですよね。喜んで食べてくれました。

 さて、とうもろこしが美味しい時期になってきました。最近、よくとうもろこしのスープをランチで出しています。暑い日は冷たくして、そうでもないときは温かいものを、どっちも美味しいです。鳥のブイヨンと牛乳ととうもろこしとお塩だけで、よけいな添加物が入っていないのでとてもヘルシーです。新しいメニューでは、夜にも出そうと思っています。夏の間だけですけど、、、

 そういえば、夏限定のフレッシュな果実を使ったカクテルも始めました。詳しくはこちらをご覧下さい。今のところ、スイカのカクテルが一番人気です。やはり、メキシコを象徴するような果物ですからね。でも、他の二つをお勧めですよ。ぜひ、ご賞味を!

| | コメント (0)

2009年7月14日 (火)

子猫救出劇

 相変わらずの閑な毎日。しかし、お店は閑でもなにかとやることがあるもので、毎日忙しいです。先週の初めは、ちょっとした「猫騒動」がありました。

仕事をしていると、ちょうどキッチンの裏当たりから小さい猫の鳴き声がずっと聞こえてくるのでどうしたことかと思ったら、実は、外の壁とキッチンの壁の間に、わずか15センチもないくらいの狭い空間があって、そこは、外の空気を中に取り込む通風口、あとはいろいろな電線が張り巡らされている空間になっていたようなのですが、そこに生後まもないような子猫が落ちてしまって、けっこう深いので自力で脱出できなくなったようなのです。落ちたところでは、お母さん猫が心配そうにしているし、あまりに悲しそうな声で鳴くので、可哀そうになって、そこにつながっている更衣室の天井とかを開けて出てくるのを待っていたのですが、どうも身動きがとれないようで、どうしたものかと思っていたら、裏手に住んでいるおばさんが消防車を呼んだみたいで消防隊員の方たちがランチタイムの時間にお店に入ってきて、内側と店の外側からなんとか子猫ちゃんを救おうとしたのですが、あまりに落ちたところが狭いので、なす術なく、帰ってしまいました。

 子猫は鳴き続け、次の日も消防隊員が8人で来たのに、やはり、駄目。「これは母猫が救い出すか、壁を壊すしか方法が無い。」ということで諦めて帰ってしまいました。それでも裏のおばさん達は虫を捕まえる網なんかでなんとか救い出そうとしたのですが、うまくいきません。「消防士たちでも無理だったのだから、、、」とあきらめそうになったのですが、あの悲しそうな鳴き声に居てもたっても居られなくなって、営業時間でしたが(どうせ閑なので)段ボールであの小さい空間にぎりぎり入るくらいの箱を作って、上に紐をつけてそっとその穴の中に降ろしてみました。深さはなんと1メートルくらいありました!その箱に猫が入ってくれたら、紐を引っ張って救い出そうというわけです。箱を置くだけ置いて、営業時間だったので店に帰っていたら、10分ほどして裏のおばさんが興奮してやってきて、「マスター、猫が出たよ!」というではありませんか!どうやら、箱が良い踏み台になって猫が自力で脱出したようなのです。考えていたシナリオ通りではなかったですが、まあ、結果オーライということで、、、いやあ、猫が無事に脱出してくれて本当に嬉しかったです。近所の人たち皆がとても心配していたので。おかげで近所のちょっとしたヒーロー?になった気分でした。(笑)

| | コメント (2)

2009年7月 8日 (水)

Lo que esta pa'ti

  むかーし、よく聴いた曲が、突然、頭の中に甦って来て、ぐるぐる廻り出すってことありませんか?そういうことが、最近、起きてしまって、とてもその曲を聴きたくなったのですが、いかんせん、20年近く前のことで、その時聴いていたカセット!しかもニューヨークの路上で買った海賊版ですから、もうどっかに行ってしまってます。でも、最近は、便利なインターネットがあるので、アマゾンで探したらオリジナルではないけど、ベスト盤でその曲が入っていたのを見つけ、安かったので買っちゃいました。Willie_chirino

マイアミ在住のキューバ人、ウィリー・チリノの20年くらい前のヒット曲「ロ ケ エスタ パティ」(Lo que esta pa'ti)です。ウイリー・チリノという人はキューバで生まれて少年時代にアメリカに家族と共に移住した人で、最も影響を受けたのはビートルズというだけあって、ロック的な感性やエレクトリックな音を伝統的なキューバ音楽にミックスしたサウンドで、マイアミでは絶大な人気を誇っています。英語で歌っていないので全米的な知名度では劣りますが、さしずめ、男版グロリア・エステファンといったところでしょうか?

"Lo que esta pa'ti"の内容は、君のためにある物は誰も取ったりしないよ、人生いろいろあるけど、だから頑張りな、みたいな、まあ、そんなに深い内容ではないのですが(スペイン語が分る方はこちらをどうぞ,ドン・ジョンソンが出て来るところがあの頃のマイアミっぽいですね、、、)、こんな時代で、大事にしているものがいつ無くなるかもしれないなんて思いながら聴くと、こんな軽ーい感じの曲なのにとても心に響くものがあります。まあそれは良いのですが、このベスト盤の外の曲って、「キューバを自由に!」なんていう社会的なメッセージをストレートに歌った曲が多すぎて、ちょっとげんなりしてしまいます。彼のバックグラウンドを考えると政治的な姿勢は一応理解出来るのですが、なんか、メッセージがあまりに前に出すぎちゃって、音楽として楽しめない気がします。

 かつて、アルゼンチンのフォルクローレの巨匠アタワルパ・ユパンキが、同国人のメルセデス・ソーサを評して、「才能はあるが、メッセージソングを歌いすぎている。プロテストソングに普遍性は無い。」と苦言を呈していたことがありましたが、そんなことを、改めて思い出しました。

| | コメント (0)

2009年7月 6日 (月)

反乱するメキシコ その二

Insurgent_mexicoいったい、どうしてしまったのでしょうか?先月の後半から、がたっと客足が減り、もう3週間も、とても閑な日々が続いています。知り合いの同業者に訊いても、どこも閑なようです。景気は回復に向かっているという人も居ますが、とても信じられません。10周年を目前にして、存亡の危機を感じている今日この頃です。

 さて、前回話した本についてです。こんなときに何ですが、、、著者のジョン・リードは1887年、アメリカ合衆国オレゴン州ポートランド生まれのジャーナリストで、ロシア革命を描いたルポルタージュ「世界を揺るがした10日間」の著者としてとても有名な人です。そんな彼がハーバード大学を出てまもない20代の若者の頃に革命中のメキシコに単身乗り込んでパンチョ・ビリャ率いる革命軍と行動を共にし、何度も命を失いそうな危機に出会いながら書き上げたのが、この「反乱するメキシコ」(原題はINSURGENT MEXICO)です。

 まさに動乱の真っ只に身を置いているから出来る、とても臨場感に溢れた迫真のリポートで、よくある戦争映画なんか比べ物にならないほどの迫力です。が、その文体は、時にとても詩的で美しく胸に迫ってきます。例えば、こんな風に、、、

「夕暮の陽光に砂漠は燃え立つように輝いていた。われわれは静まり返った素晴しい大地に馬を進めた。さながら海底の王国だ。あたりは一面海底のサンゴのように赤、青、紫、黄色に彩られた巨大なサボテンだった。

 われわれをあとにして西に向かう馬車が、あたかもヘブライの予言者エリアの馬車のように砂塵の光輪の中を進んでいった、、、、東方、すでに暮れなずんで星の輝く空の下に、ひだの多い山が見えていたが、マデーロ派革命軍の前進基地ラ・カデナは、その彼方にあった。ここメキシコは愛するに値する国、命賭けて戦うに値する国であった。バラードの歌い手たちは、突然、「闘牛」という長々しい物語り歌(コリード)を歌い出した。」

| | コメント (0)

2009年7月 1日 (水)

反乱するメキシコ、その一

Insurugente 最近、行きと帰りの電車の中で読んで大興奮している本があります。

ジョン・リード著「反乱するメキシコ」、

 むかーし、20年かもっと前に故開高健さん、が、なにかの雑誌のインタビューで、「すごい面白い本があるんだよ、教えてやろうか。」といって紹介されていたことがあって、その時にあちこち探したけど見つからなかったのですが、今は便利なものがありますねえ。この前、ふと思い出してアマゾンで検索したら売ってるじゃないですか!

 早速、取り寄せて読んでいる次第です。さすがに、開高さんお勧めだけあってすごく面白いです。満員電車の中で、1人、100年前のメキシコの荒涼とした大地をパンチョ・ビリャと共に駆け抜けています。今、約半分読み終わりましたが、なにか、読み終るのが惜しい気分です。また、詳しく紹介しますね。

| | コメント (0)

« 2009年6月 | トップページ | 2009年8月 »