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2009年6月

2009年6月30日 (火)

 Lomo Adobado

Lomo  もうすぐ、6月も終わりですね。まだまだ、晴れない日が多いですが、時折り太陽が顔を出すと、真夏のような暑さになってきました。

 とうもろこし、ズッキーニ、トマトといった、メキシコ料理でよく使う野菜たちが元気に店先に並ぶようになりました。不景気で、気持ちがふさぎがちですが、来月からは、これらを使って夏に元気になれる料理を作っていきたいですね。

 10年目を迎える今年の夏は、今一度、基本にもどってメキシコ料理のベーシックな部分に力を入れていきます。例えば、こんな料理、"Lomo Adobado"。Lomo はロース肉のことで、Adobadoは「漬け込んだ」という意味です。アドボ(adobo)というのが、漬け汁という意味で、これは、冷蔵庫などが無い時代に肉を腐らせずに保存するためにスパイスや酢を効かせた漬け汁に漬けておいたのが始まりの料理で、メキシコではとてもポピュラーなものです。ちなみにスペインにも同じ名前の料理がありますが、あちらではスパイスは主にパプリカですが、メキシコではやはり唐辛子を使います。代表的なのは「アンチョ」という唐辛子を使ったもので、サルシータでもこの唐辛子にトマト、にんにく、赤ワインビネガーなどをミックスしたアドボを作って豚のロース肉を一晩漬け込んでいます。
 唐辛子と聞くと辛いイメージを持たれるかも知れませんが、全くそんなことはなくて、味わいは、見た目と同様に不思議と日本の照り焼きに似た感じです。どこか懐かしい感じのするメキシコ料理ではないでしょうか?

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2009年6月27日 (土)

地球人マラソンの動画サイト

 語学学習者の方を対象にした(株)アルクさんのサイト、アルコムワールドの地球人マラソンという企画の動画サイトに出演させて頂きました。メキシコ料理をあまりご存じではない方達向けに、本場のメキシコ料理について少し説明させて頂きました。

こちらでご覧になれます。地球人マラソン メキシコ編

出してもらったから言うわけではなく、これって面白い企画だと思いますよ。うちの看板料理、モレのプレゼントもあります。 参加されてみては?

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2009年6月26日 (金)

藤沢タコスタア

 どんよりとした梅雨の季節、お客さんの数ががたっと落ちて胃の痛くなるような日々が続いております。この不景気で、皆さん、外食に出かける頻度が減っているのでしょうか。つい、先日、うちの店と客層が似ていて、いつも賑わっているようだったので、密かに目標にしていた原宿のあるお店がクローズしてしまった、というニュースを知りました。お店というのは、オープンするときは華々しいけれど、クローズするときは淋しく、あっけないものなんですよね。家賃や人件費が高くて競争相手も多い都心で長くお店を続けるのは、大変だなと痛感する毎日です。今からは、ますます厳しい生き残りをかけた戦いになるでしょうが、落ち込まず、前向きな気持ちでがんばりたいと思います。

 Photo さて、先日、気分転換をかねて、さるしーたで約1年働いてくれて、少し前に念願の独立を果たした古瀬君のお店、藤沢「 タコスタア」にお店のスタッフ達と出かけてきました。

藤沢って初めて行きましたけど、けっこう都会なんですね。横浜から意外と近いし、そんなに遠くないんですね。オープンしたばかりのピカピカのお店で、サルシータ仕込みの?美味しい料理を頂きました。店主の古瀬君が飲め飲めというもんで、ついついテキーラをハイペースで飲み過ぎちゃって、意識を失ってしまいましたけど(笑)、、、

でも、とても楽しかったです。料理も本当に美味しかった。皆さんも、ぜひ行ってみて下さい。

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2009年6月16日 (火)

アラチェラ

Arrachera_3 本格的に梅雨に突入ですね。自宅から最寄りの駅まで、けっこう歩くので、連日の雨はちょっと気が重いです。でも、農業にとっては必要な雨なんですよね。美味しい野菜やお米あっての僕たちの生活だし、仕事なので、雨にも感謝しないと、ですね。

 なんでこんなことを思うかというと、最近読んだこの本の影響かもしれません。

「農協の大罪」 山下一仁著 宝島社新書

この本によると日本が経済大国たりえたのは、豊富な水資源のお陰だそうです。日本の年間降水量は世界平均の2倍で世界第3位。そしてここが重要なのですが、我が国特有の豊かな森林と水田が「自然のダム」の働きをしてその水を蓄えてくれることにより日本の取水量は世界の1位、世界平均の約6倍となり、この並外れた水資源が日本の産業の礎になっていたのです。日本が工業立国たりえたのも、この水資源があったから、何故かというと、農業だけでなく工業においても水というのはとても必要なものだからだそうです。そしてこの著者が憂いているのは、農水省と農協が推し進めている減反政策によって日本から水田が少なくなり、米の生産(これもとても大切ですが)以外に水田が長年果たしてきた水資源保持、洪水防止といった、いわば人間と自然の共生システムを壊してしまうことなのです。

 こんなこと以外にも、この本には、目からウロコが落ちるようなことがたくさん書かれていました。ある目的のために作られた組織が、大きくなるにつれて、初めの目的よりも組織そのものを維持することに重きを置かれるようになることなど、現代社会の問題点についてもいろいろ考えさせられました。

 さて、サルシータの話です。最近、ランチで出して好評を博しているのが、アラチェラ(ARRACHERA)というメキシコ風ハラミステーキです。日本の焼肉屋さんでも最近人気のある牛の横隔膜の部位、フランス料理ではバベットと呼ばれるところですよね。ちなみにアラチェラというのはメキシコ特有のスペイン語のようで、スペイン語の辞書には出ていません。スペイン語でこの部位は"FALDA"(スカート)と言います。細長くてひらひらしている感じがスカートに似ているからでしょうか?因みに英語でもここは"SKIRTSTEAK"といいますね。

 この部位は、牛肉の中でもジューシーで肉本来の旨味が味わえるところで、メキシコでも大人気です。サルシータでは、塩、サラダ油、ライム、ハチミツで一晩マリネしてから焼いています。美味しいですよ!

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2009年6月11日 (木)

テレビステーション

0913 昨日発売のダイヤモンド社の雑誌「テレビステーション」にサルシータが紹介されています。何でテレビの雑誌に?「はなまるマーケット」などで取り上げられたからのようです。

 表紙を開いて最初のページに1ページ丸ごと使って出ています。主に、「コチニータピビル」というユカタン地方の料理の紹介なのですが、写真もすごく大きくて迫力がありますよ。

 記者の方が実際に試食した感想を書かれていますが、「どこか日本料理にも通じる繊細さを感じた」そうです。そんな意識したことはなかったけれど、そういえば、同じような感想を何人かの常連のお客さんから言われたことがありますね。

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2009年6月 8日 (月)

テックスメックス

51gizglae9l__sl160_aa115_  午後3時頃、キッチンで仕込みに追われていると、なにか人の気配が、、、

"Excuse me!(すみません)"という声がしたので客席のほうに行ってみると、大柄な黒人の女性が立っていました。にこやかな調子で "I'm craving for Mexican food! What time do you open?(私はメキシコ料理に飢えてるの。何時にお店開けるの?)" と聞かれ、午後5時半だと伝えると、"Can I see the menu?(メニューを見せて)" 、待ちきれない!といった感でメニューに目を通しだしたのですが、しばらくすると、その表情にどことなく落胆の色が、、、

 たぶん、彼女はサルシータのディナーメニューにブリトーやファヒータス、ハードシェルのタコスが無いのを見て「信じられない、がっかり。」という気持ちだったのでしょう。"Ok! I might come back!(あとで来るかも)"と言って店を出て行きましたが、will(来る)ではなくmight(来るかも)だった時点で、あーこの人は来ないな、と思ってしまいました。そして、結果も予想通り。駅の向こうにあるカリフォルニア風のメキシコ料理屋さんにでも行ったかな?

 ここ、広尾はご存知のように外国人の方達がとても多くて日本人のほうが少数派と思えるほどですが、メキシコ料理が好きな方がよその土地に比べてとても多い反面、やはり大半の方達はアメリカ風のメキシコ料理を期待しているんだなと実感します。

 アメリカにはメキシコ料理のお店が本当にたくさんあって、そのほとんどが本場メキシコ風ではなく、いわゆるテックスメックスと呼ばれる国境の北側のメキシカンです。タコスは油で揚げたハードシェル。トルティーヤは小麦粉のものが主流。味付けはメキシコの唐辛子ではなくチリパウダーを多用する。エンチラーダやブリトーには熔けるチーズをたくさん乗せる。小さい頃からそんな料理を食べて育ってきた人達には、とても愛着がある料理なんでしょうね。

 うちのメニューは、本場メキシコのものなので、そんな料理を目当てに来店される方のご期待を裏切ってしまうことが多いようです。ネットで「チーズが乗ってないエンチラーダは致命的だ。」などと書かれたこともあります。これって日本のお鮨屋さんで「アボカドの入ってる鮨がないのは致命的だ。」と言ってるようなものなんですけどね、、、

 せっかく来て頂いたお客さんのご希望に副えないのは心苦しい限りです。多くのお客さんはテックスメックス風のメニューでじゅうぶん満足するのだろうし、そんな料理に代えたほうが、需要も高く、コストもかからず、経営的には良いのかもしれませんが、本物のメキシコ料理を知ってしまった以上、もう後へは戻れません。明日からもメキシコの国旗を掲げて、"AUTHENTIC MEXICAN"と書いた看板を出してお客さんを待ち続けます。

 

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2009年6月 2日 (火)

メキシコのケーキ

3leches_fresa_2 早いものでもう6月ですね。

インフルエンザ騒動も、どうやら収まりつつあるようで、良かったです。その影響とは思いたくないけれど、好調だった昨年に比べ、今年の5月は閑な日が多かった。今月から巻き返していきたいです。

あまり、政治ネタは取り上げない方針ですが、ちょっとだけ良いですか?

先日、通った今年度の補正予算って何なんですか?15兆円の経済対策って、要は必要ないものをたくさん作って僕らが払った税金をばら撒くってことじゃないですか。大金かけてお台場に漫画の殿堂を作るとか必要ないでしょ!わけの分からない基金をいっぱい作って天下り役人に甘い汁を吸わせたり、この国はすごい借金があるというのに、そんなことしてる場合なのか?いったい小泉政権の改革は何だったのでしょうか?また、おかしいのは、いつもは政府に批判的な筈の新聞やテレビなどメジャーなマスコミは、今回はほとんど知らんぷり。結局は政府や財界と癒着しているからでしょう。

 話を戻します。こんなばら撒きの恩恵には無関係な我々は日々の仕事を頑張って生き延びていかねばなりません。先週は毎日ケーキを焼いていました。トレスレイチェスというメキシコのケーキをお店で出していますが、先週は、何故かこのケーキのリクエストが多かった。メキシコではとても人気のあるケーキなので、日本に住んでいるメキシコの方達は、このケーキがあるというと、とても喜んでくれるようです。日本人の方達にも、もっともっと好きになってもらいたいケーキですね。

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