« 2008年11月 | トップページ | 2009年1月 »

2008年12月

2008年12月30日 (火)

今年はお世話になりました。

ご挨拶が遅れました。

サルシータは、一昨日、28日をもちまして、本年の営業を終了させて頂きました。本年中のご愛顧どうもありがとうございました。

 昨日は、私用で新宿に出かけた後、銀行関係の処理をしたり、深夜までかかって帳簿の整理をしたりしていました。過去を振り返る間もなくノンストップで走り続けて来たので、帳簿を眺めてみて、改めて、今年一年の道程をゆっくりと思い出すことが出来ました。

 お店のセールス的には、前半はどんどん上り調子で来たのが、8月のバケーションシーズンでちょっと下がり、9月のリーマンショック、それに続く金融危機以降、けっこう冷え込みましたね。11月後半から12月で、ちょっと盛り返しましたけど、、、

 お店のスタッフも、フルタイムで働ける人材が4月から自分だけになってしまい、兎に角、人材の確保に四苦八苦した年でもありました。お店を回せる人数を確保しないといけないけど、余剰な人数を配置できる余裕も無いので、毎週、パズルをするようにスタッフのスケジュールを決めていました。

 僕自身も、毎日、朝の9時から夜の12時まで働いて、休みの日にも事務の仕事や買出しなどに追われ、後半は、メキシコのアートの講座を受講していたので、あまり家に居る時間が無くて、家族には悪いことをしたと思っています。

 毎年、クリスマスの時期にお店でかける、グロリア・エステファンのアルバムの曲に、「新しい年は、ちゃんと生きるぞ」というフレーズがあるのですが、今年もそれを聴きながら「そうだ、そうだ」と思ってしまいました。これも毎年のことなんですが、、、でも、今、報じられているような、年の瀬に職も住居も失ってしまったような人たちと比べると、贅沢な悩みですよね。自分の好きな仕事を思い切り出来るんですから、、、

 2009年はサルシータの10周年の年になります。今の世相からすると、今までなかったような厳しい年になるかもしれません。しかし、こういうときこそ、本当に価値あるものを提供できるところが生き残ると信じて、今まで通り、美味しい、身体に良い料理を作り続けるだけです。そして、もっと多くの人に本当のメキシコ料理を知ってもらうために努力しないといけないと思います。新宿なんかに、たまに行くと思うのですが、こんなに人がたくさん居て、ちゃんとしたメキシコ料理を知っている人がこのなかにどれだけいるのだろうかと?まだまだ、少ないですよね。

 何はともあれ、今年も終わりです。ちょっと長めのお休みを頂いて、来年も頑張ります。皆さん、良いお年を!

| | コメント (0)

2008年12月27日 (土)

PLATILLO NAVIDEÑO

Platillo_navideno ついにクリスマスタイムが終りましたね。

サルシータでは、23,24,25日の3日間、クリスマスのコースメニューをお出しいたしました。

おかげさまで、好評を頂き、用意していた食材も、無事、ほぼ使い切ることが出来ました。ありがとうございました。

左の写真は、コースの中でお出しした"PLATILLO NAVIDEÑO"(メキシコの代表的なクリスマス料理の三種盛り合わせ)です。

左から"BACALAO A LA VISCAIANA" (塩鱈のビスケイ湾風)"ENSALADA DE NOCHEBUENA"(クリスマスイブのサラダ)"ROMERITO Y PATITA DE CAMARON SECO EN MOLE"(ロメリートと干し海老のパティ モレ添え)

 個人的には、メキシコ原産のクリスマスの花、ポインセチアに見立てた、真ん中のクリスマスイブのサラダは、サルシータオープンの年から作り続けてきたのですが、最近になって、漸く、美味しい作り方が分かってきた気がします。お客様から褒めて頂いて一番うれしかったです。

 他の、「クリスマスのパンチ」 「いわい鶏のメキシコ風ロースト」などもご好評を頂けて、ほっとしました。

| | コメント (0)

2008年12月22日 (月)

今日、エフエム横浜に出ます!

今日の夕方のエフエム横浜の番組で、メキシコのことを紹介するみたいで、その中で取り上げるクリスマスの飲み物「ポンチェ ナビデーニョ」について、少しお話させて頂きました。

この番組です。http://blog2.fmyokohama.co.jp/RadioDock/

6時過ぎから10分ほどになるようです。

| | コメント (2)

メキシコに亡命した女性シュールレアリストたち

Varo_2  いよいよ、押し迫ってきました。今年も、あと、十日、ラストスパートです。

 来週は、火、水、木とクリスマス限定メニューをお出しします。ご予約も、ぼちぼち、入って来ました。一年に一度しか作らないメニューなので、今からレシピを引っ張り出してきて、調理法のイメージトレーニングをしています。予約をされている方達は、常連さんが多いので、ご期待を裏切らないように頑張ります。

お店には、長らくメキシコ旅行に行っていたスタッフのサダ君が戻ってきて、いろいろ、向こうの話を訊けて、刺激になっています。市場や屋台の料理、メスカルやテキーラの蒸留所の話など、やはり、メキシコは豊かな国だな、と思います。

 話は変わりますが、先日、一眼レフのカメラを買いました。取材で来る方達がサルシータの店内や料理の素敵な写真を撮ってくださるので、自分でも、あんな写真が撮れるといいなあ、と思ったのと、前から家庭用とは別に、仕事用にもう一台欲しいなあと思っていたので、、、初心者用のやつで、そんなに高くない物ですが、やはり、ズシリと重量感があって、良い写真が撮れるような気がするから不思議ですね。まだまだ、使いこなせていませんが、来年は、もっと料理の写真も撮っていこうと思っています。

 さて、この前の月曜日は、「メキシコの美の巨星たち」講座の最終回で、ヨーロッパから、メキシコに移り住んだ二人のシュールリアリストの女性画家、レオノーラ・キャリントンとレメディオス・バロについて、青山学院大の野中雅代先生の講義を受けました。

 上の絵は、バロの「鳥の創造」という作品ですが、こんな独創的な絵を描く人もなかなか居ないでしょうね。親友だったキャリントンの絵もすごいし、この二人は多才で小説も書いているんですね。こういう女性達に活躍の場を与えた、メキシコの懐の深さを感じました。

| | コメント (0)

2008年12月 9日 (火)

リベラとポサーダ

Rivera  師走に入って、いろいろと忙しくなってきました。うちのお店の場合は、忘年会のようなものは、少ないのですが、それでも、まとまったグループの予約が、ぽつぽつと入ってきています。クリスマスメニューの試作もしたりと、ちょっとバタバタして、先週は更新をサボってしまいました。

 先週の日曜日は、割とお客さんが早く退けて、時間があったので、溜まった書類などを整理していたら、なんと気が付いた時には終電の時間を過ぎてしまい、お店で寝るはめに、朝の8時頃、出勤する人たちと、逆の方向に歩いてとぼとぼと帰宅しました。せっかくの休日の朝なのに、情けない気分でしたね。

 家で一眠りしてから、近くの三軒茶屋のキャロットタワーで行われている「月のへそ」というメキシコのイベントに、家族で出かけました。ここでも、最近、よくお目にかかっている荒木珠菜さんの作品がたくさん展示しされていました。まあ、じつは、荒木さんというアーティストのことを僕に教えて下さったのは、このイベントの主催者の世田谷生活工房の方だったんですけれど、、、他にメキシコ最南の州、チアパス州の手作りの綺麗な紙や民芸品などもあって、楽しかったですよ。バザーでは、「アマテ」という樹の樹皮で作った紙に書いた絵を購入しました。お店に飾ろうと思います。

 さて、夜は恒例のジャパンファウンデーションのメキシコ講座へと出かけました。今回のテーマは、画家のディエゴ・リベラ。同時代を生きたオロスコ、シケイロスと共にいわゆる三大壁画家と呼ばれ、フリーダ・カーロの旦那としても有名な人です。偶然ですが、今日、12月8日は、彼の誕生日でもあったんですね。1886年のこの日に、グアナフアトで生まれています。実は、彼には双子の弟がいたのですが、僅か2才のときに亡くなってしまいます。後に、彼が大きな壁画を次々と描き、私生活でも奔放に遊びまわったものすごいバイタリティは、弟のぶんまで生きなければ、という思いがあったと言われています。

 講師は、メキシコの壁画家についての著書もある、加藤薫先生。今回、良かったのは、リベラの有名な絵だけではなく、幼少の頃のものから、印象派やキュービズムの影響が強い若き日のパリ時代のものまで、あまり知られていない作品を見せていただいたことです。セザンヌやピカソのような絵を描いていて、興味深かったです。しかし、メキシコの芸術家の宿命で、建築家のバラガンや詩人のパス、或いは小説家のフエンテスのように、メキシコ的なるものに、向かわざるを得なかったのでしょうね。

 メキシコ革命後という時代の背景もあるのでしょうが、熟年期以降の彼の作品は、社会へのメッセージ性が強いものが多くなってしまったことが、少し残念です。ぼくは、イデオロギー的な面が強い壁画よりも、メキシコの庶民の生活を描いた上のような作品のほうが好きです。

 そういえば、先週の講義は、リベラが影響を受けたとされる19世紀の版画家、ホセ・グアダルーペ・ポサダだったのですが、ガイコツを主人公にした風刺画で有名なポサダの素顔が、意外にもマジメ人間だったというお話でしたが、その反対に社会を啓蒙するような立派なことを描いたリベラが、私生活ではどうしようもないムヘリエゴ(女たらし)で酒好きだったというのも、面白いなと思いました。

| | コメント (3)

« 2008年11月 | トップページ | 2009年1月 »