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2008年10月15日 (水)

死者の日の祭壇、泉誕生日 民族の日

Muerto_alter_2 11月2日の死者の日が近づいてきたので、バーカウンター横のアーチのところに即席の祭壇を作りました。

 メキシコらしいカラフルな十字架の下に、メキシコの守護神(そして南北アメリカ全体の守護神でもあるらしい)のグアダルーペのマリア様、テキーラの空き瓶に挿したマリゴールドの花、供え物の「死者の日のパン」とビールを守るように?ルチャドール(メキシコのプロレスラー)のフィギュアを置いて、骸骨の飾りを一番前に配しました。どうですか?

さて、昨日は体育の日で世間は休みだったので、サルシータは営業しました。お天気も良くて、広尾の街は、けっこう賑わっていました。この辺りは外国の方々が多いので、オープンエアのカフェは大人気ですね。サルシータの斜め前が有名なイタリアンカフェのチェーン店なのですが、朝から、すごい人です。よく思うのですが、あそこでお茶してる人達はサルシータの看板を見て、どう思っているのでしょうか?「本格的なメキシカンレストランか、行ってみたいなあ!」と思っているのか、「どうせメキシコ料理なんて、豆とチーズばっかりで辛いだけの料理でしょ!」と思っているのか? 知りたいなあ。

 何はともあれ、暑くもなく、まだ寒くもない、この時期は貴重ですよね。たまには、近所の緑いっぱいの有栖川記念公園でも散歩したくなりました。そういえば、お店の前の巨木の落ち葉が、去年はすごかったのですが、今年は枝をずいぶん、さっぱりと切り落とされて、落ち葉掃除が楽になりました。

Izumi_birthday  その前の日曜日、10月12日は、長女の泉の誕生日、6才になりました。早いような、そうでもないような、、、来年から小学校ですからね。プリキュア(小さなお子さんがいない人には判らないですよね)のアクセサリーのおもちゃをもらって喜んでるところを見ると、女の子だなあ、と思いますね。これが男の子だと、ウルトラマンとか(もういないか?)なのでしょうか?ちなみに彼女の今の夢は洋服屋さんだそうです。ちょっと前まではケーキ屋さんだったのですが、、、

 その10月12日はコロンブスがアメリカ大陸を「発見」した記念の日でして、メキシコでは"EL DÍA DE LA RAZA"(民族の日)と呼ばれています。旧大陸から来た人達が新大陸の先住民と混血して、現在のメキシコの大半を占める「メスティーソ」と呼ばれる人達が出来たからです。もちろん、「発見」なんていうのは旧世界側の人間達から見た一方的な主観なわけで、アメリカ大陸にずっと昔から住んでいた人達からしてみれば、ずいぶん勝手な言い方ですよね。自分達が昔から住んでいた土地を征服されて、その征服者と被征服者の間に生まれた自分達とは?というラテンアメリカ人のアイデンティティを巡る永遠の問いかけが始まった日でもあるわけです。

 ちなみに、同じアメリカでも、合衆国などのアングロアメリカでは、こういう問いはあまり無いようです。彼等は先住民と混血しなかったので、、、これは大きな差ですね。だから合衆国ではこの日は、普通に、"COLOMBUS DAY"「コロンバスの日」と呼んでいます。

 さらに言うと、スペインでは、この日を"EL DÍA DE LA HISPANIDAD"(スペイン化の日)と呼んでいるようです。新大陸にスペインの素晴らしい文化を広めた記念日らしいです。何の非も無い人達を金銀のために大量に殺しておいてよく言うよ、と思っていたら、、、何と、つい最近、名前が変更になっていました。"EL DÍA NACIONAL DE ESPAÑA"に!スペイン国家の日?何じゃこの当たり障りの無い、何を祝っているのか分からないような名前は? やはり、さすがにあの名前はマズイ、と思ったのでしょうね。因みに、スペインといってもカタルーニャ地方だけは、昔から、こっちの名前だったようです。アメリカ大陸侵略という蛮行を行ったのは、南や西の、アンダルシアやエストレマドゥーラ地方の金に目が眩んだ貧乏人達で、おれ達は知らないよ、というクールな態度でしょうか。或いは、自分達もフランコの時代にカスティーヤの文化を強要されて困ったよ、という反発心でしょうか。

 僕は、1492年のコロンブスの、その記念年からちょうど500年後の1992年に、新大陸のニューヨークから旧大陸のスペインに渡り、スペイン各地を旅してから、再び新大陸のブラジルに渡って南北アメリカを巡るという旅をしていたので、各地でこの「発見」の意味を問う行事やイベントを目にしました。今になって思えば、それぞれの立場で違った物の見方がある、ということを知った旅でもありました。

 話は少し変わりますが、ちょっと前に、アメリカ人(いわゆる、世間一般で使われている、アメリカ合衆国人という意味での、、、厳密に正しくいうと、アメリカ人とは北はアラスカから南はパタゴニアまでの南北アメリカ大陸の人達全部になってしまうのですが)の音楽家であるライ・クーダーが、「ブエナ・ビスタ・ソーシャルクラブ」というアルバムでキューバ音楽を世界に紹介した時に、参加していたキューバ人歌手のイブライム・フェレールが、「ライは俺達にとってのコロンブスみたいなものだ。」と言っていました。つまり、彼等はキューバで、ああいう音楽をずっと昔から変わることなくやって来ていた。そこにたまたま、ライという違う世界からの人物が現れて「こんな素晴らしい音楽があるぞ。」と世界中に知らしめてくれた、ということのようです。

 そういう話を、今、思い出しているのは何故かというと、今はまだ本物のメキシコ料理はこの国では陽の目を見ているとは言い難いが、変わらずに良い仕事をやり続けていると、いつかコロンブスが現れて、世間に教えてくれるのではないかと思ったからです。それとも、自分がコロンブスにならないといけないのかな?

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コメント

Feliz Cumpleanos!!!
娘さん、お誕生日おめでとうございます!

うちも、母今日、私明日とおんなじ天秤座です♪

死者の日の祭壇、メキシコっぽさ満点です!
ここはメキシコ?ってくらい(^~^)
メキシコ戻りたくなりますね~。。。

投稿: つばき | 2008年10月15日 (水) 22時49分

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