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2008年9月

2008年9月30日 (火)

ルイス・バラガン

 ジャパン・ファウンデーションでの「異文化理解講座」の「メキシコの美の巨星たち」シリーズ第二回に行ってきました。

 Photo                     今回のテーマは、あの安藤忠雄さんにも多大な影響を与えた偉大な建築家ルイス・バラガンについて、バラガン研究の第一人者、斉藤裕先生のお話を聞きました。

 コルビジェ達の近代建築を学びながら、そこから脱却して、自分を育んだメキシコという風土を抽象化して独自のスタイルを築き上げた孤高の芸術家の比類ない探究心、小さなディテールに徹底してこだわりながら、大きなテーマを具現化していく、物を作る者としての妥協無い姿勢など、とても刺激のあるお話を聴くことが出来ました。特に興味深かったのが、彼は自然との調和をとてもよく考え抜いていたことでした。家の中にプールを作ってそこに外からの光を当ててみたり、ある庭では、そこに生えている無花果の樹の葉っぱの大きさを意識して、その葉が地面に落とした影とマッチする大きさの石を敷き詰めて自然のモザイクが出来るように造ってあったり、家に差し込む光を色の付いた壁に当てて、そこから反射する光を白い壁に当てて柔らかい色調の壁を演出したりと、とにかく芸が細かい!若い頃、フランスからモロッコを旅して、ムーア的な建築の洗礼を受けたことが、あの光と水の使い方に現れているのでしょうか。スペイン人によって持ち込まれたアラブ的なものも、メキシコの複雑な文化を織り成すモザイクの一部ですからね。また、「手摺りの無い階段」というコンセプトも、古代マヤ、アステカ文明のピラミッドの階段を意識し ていたもののようにも思えました。これについては、質疑応答の時間で確かめたかったのですが、斉藤先生のお話が、つい熱が入りすぎて時間が無くなってしまったため、叶いませんでした。

 あの、オクタビオ・パスと仲良しだったらしいですけど、二人とも、メキシコというものを徹底して突き詰めていった芸術家という点で共通していますね。

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2008年9月23日 (火)

メキシコ漬けの一日

 今日は、お台場のホテルで行われたメキシコ農水省主催のメキシコ料理のワークショップに、サルシータスタッフのサダ君と参加して来ました。

 出かける前に、お店でちょっとした雑用を、ラジオを聴きながらこなしていたら、J-WAVEのBOOMTOWNという番組で、メキシコのグアナフアトという街(サルシータスタッフのアドリアン君の出身地です)のことを話していて、朝からメキシコ気分が盛り上がりました。そういえば、この番組のブログにサルシータが紹介されていたこともありましたっけ。

 ワークショップは大使館の方やメキシコ関係者の方で大変賑わっていました。2年前に、一度参加しましたが、その時と同じ、にこやかでチャーミングなアナシェフの、ユーモアをまじえた説明付きの料理の実演は、とても判りやすく、お料理も美味しく頂けました。メインのお皿はメキシコ産の牛肉の料理でしたが、味もよく、安全面も問題無いということでしたので、サルシータでも、メキシコ牛肉の導入を検討してみようかな、と思っています。

 そういえば、会場で一際目立って、あちこちに挨拶されていた方、どこかでおめかけしたよなあ、と思っていたら、先週、お店に来られた方でした。あらためて、挨拶させて頂きましたら、メキシコ農水省の日本公使の方でした。

 その後、根津の「NOMADCAFE」にメキシコに行って作品を作っている日本人芸術家の荒木珠菜さんという方とメキシコの画家パトリシア・ソリアーノさんの二人展を見させて頂きました。あのあたりって、下町ながら、お洒落なカフェやギャラリーがけっこうあるんですね。落ち着いた空間で、とても居心地良かったです。荒木さんの「骸骨の行進」という作品を気に入って、購入申し込みをしてしまいました。うまくいけば、1ヶ月後くらいに、サルシータに飾れるかもしれません。

 その後、四谷の「JAPAN FOUNDATION」というところで、今日から始まった、「メキシコの美の巨星たち」という講義を聴きに行きました。尊敬する、東京大学大学院の野谷文昭先生コーディネイトの講義で、今日から10回に渡ってメキシコの偉大な芸術家と、彼等彼女等を育んだメキシコという土地について、各界から第一人者の方を呼んでお話をして頂く、というとても興味深い企画で、ちょうど、お店がお休みの月曜日に行われるということで、参加を決めたのです。初回の今日は、野谷先生がメキシコ文化を形成している様々な要因について、歴史的、地理的な背景を含めて解説して下さいました。日頃、先生の著作を愛読しているので、比較的すっと頭に入りました。次回から、いよいよ一つ一つの分野に光を当てて、突っ込んだ講義になると思います。因みに次回は「建築」だそうです。

 というわけで、朝から晩まで「メキシコ漬け」の一日でした。そして、明日から、また、メキシコ漬けの毎日が始まります、、、

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2008年9月22日 (月)

チレ エンノガーダ

 先週は、メキシコ独立記念日に食べられる特別な料理、「チレ エンノガーダ」をスペシャルメニューとしてお出ししましたが、メニューに「この時期だけ」とか、「日本ではなかなか食べられない」と書いたお陰か?予想を上回る反響でした。

 白状しますと、この料理、メキシコに居た時に、本場のプエブラをはじめとして、あちこちで食べたのですが、今ひとつ、「これは!」というのに巡り会えませんでした。いろんなレシピを見ても、中の詰め物に、沢山、果物が入っていたり、ソースにも砂糖が入っていたりで、とても甘い、日本人の感覚からすると、?といった感じで、とても受け入られそうにないなと思いました。ですから、サルシータを始めて9年になりますが、今までどうしても作る気になりませんでした。

 ですが、新しい店に移って、もっといろんなことに挑戦しなければ、と思い、また、本格メキシコ料理店ならば、避けて通れないと思い、今回、作ってみたのです。結果は、思いのほか?上々でした。中の詰め物に入れる果物を、桃とレーズンだけと控えめにして、また、詰め物のほうにしっかり味を付けて、ソースは、胡桃とチーズの味のバランスを保つように控えめの味付けにしたのが良かったのかな?と自分では思っています。

 大ヒットした映画の原作本「赤い薔薇ソースの伝説」の最後の章に、主人公の結婚式の披露宴のために、この料理を作る場面が出てくるのですが、そこに出てくる「胡桃は一人前に4個使わなければいけない。」とか「胡桃を覆っている薄い茶色い皮を丁寧にむかないと、ソースが台無しになってしまう。」というアドバイスを守って作りました。

そのかいあってか、素晴らしく、繊細な味のソースが出来ました。これは、メキシコで食べた、どの「チレ エンノガーダ」よりも美味しい!と自画自賛してしまいました。最終日、売れ残った3人前をスタッフと分けて食べましたが、日本人にも、メキシコ人にも大好評!でした。

 これからは、毎年、作ろうと思います。今年、食べ逃した方、来年をお楽しみに!

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2008年9月17日 (水)

CHILE EN NOGADA

去る15日は、メキシコの独立記念日でした。この時期になると、メキシコ中のレストランが競うように作る料理があります。それが、「チレ エンノガーダ」という料理です。

あの「モレポブラーノ」と肩を並べるほどの名物料理ですが、作られるのが、この時期限定だからか、そんなに外国では知られていないようです。モレと同じく、プエブラの修道院の尼さんが創ったと言われていて、ポブラーノという大きなピーマンのような唐辛子にスパイスを効かせた挽肉、桃、レーズン、ナッツなどを詰めて、胡桃とチーズのクリーミーなソースをかけてザクロの実とパセリの葉っぱでメキシコの国旗の色に飾ったものです。

その名物料理を、21日まで限定でお出しすることにしました。詳しくは、サルシータのホームページをご覧下さい。

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2008年9月10日 (水)

TRAVEL DINNER

先日のインターエフエムの番組の食事会の模様が、番組のブログにアップされていました。皆さん、楽しそうにしている様子が伝わってきて嬉しいです。

恵比寿のお店と違って、今のお店はお客さんが食べているところを直接見ることが出来ないので、お客さんが楽しんでいてくれるのかなあ、と時々不安になることがあるのですが、こういうふうに客席の様子が判ると良いですね。

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2008年9月 2日 (火)

El verano se va. 夏が行く

 いつの間にか、もう9月ですね。毎年、思うのですが、夏は短い!ヨーロッパの国の人達のように長い夏期休暇が取れれば、そうは思わないのでしょうが、こちらは、そんな余裕もなく、たった3日の休みを挟んで働き通しなので、、、

 まあ、地道にやっていれば、何か良いことがありますよ。先週の木曜日は、駐日メキシコ大使が、初めて、サルシータにお見えになりました。大使館の他の方達は何度かお見えになっていたのですが、今回は、大使ご本人ということで、ちょっと緊張しました。今や常連?のグアテマラ大使との昼食会だったのですが、さすが、ラテンの男達、昼間からテキーラを飲みながら、お国の話に花が咲いていたようです。大使はとても気さくな方で、とても良い店だ、と褒めて下さり、「オメデトウゴザイマス。」とカタコトの日本語で祝福して下さいました。大変、名誉なことで、これからも頑張らねば、という気持ちになりました。

 その前の水曜は、ラジオ局、インターFMの「PASSPORT TO PRICELESS」という番組の食事会があり、日本ではなかなか味わえないメキシコの味を、ということで、特別コースを作らせて頂きました。サボテンのサラダ、鶏のモレ、コチニータピビル、といった、当店の定番メニューに加えて、タマルやソペといった、普段作っていないものも作りました。一皿出すたびに、ゲストの方の前で料理の説明もさせてもらいました。皆さん、熱心に聞いて下さったので、こちらもついつい力が入りましたね。反響も上々だったようなので、放送が楽しみです。ちなみに今週末の放送のようです。

 今夜、家族で食事をしたカフェで、ボサノヴァの名曲「三月の水」が流れていました。今頃、三月の曲?と思われるかもしれませんが、南半球のブラジルは日本と季節が逆なので、三月は夏の終わり、つまり、日本でいうとちょうど今の時期のちょっと寂しい感じを歌った曲なのです。ちょうど今の時期にぴったりだなあ、と思って聴き入ってしまいました。

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