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2007年3月26日 (月)

Homenaje a Beny More(ベニー・モレーに捧ぐ)

 最近のサルシータでヘビーローテーションになってるのが、最近、サルサの名門ファニアレコードからの復刻版で出た、マンボの王様ティト・プエンテが女王セリア・クルースを迎えて、キューバ大衆音楽最大の歌手ベニー・モレーに捧げたこの一枚です。

 ベニー・モレーは、43才の若さで他界しているので活動期間は短いのですが、自らのビッグバンド"Banda Gigante"を率いて,"El Barbaro del Ritmo"(リズムの驚異)と讃えられたほど、どんな歌でも自分流に男っぽく歌いこなし、革命後に多くのアーティストが国を離れてもキューバに残って歌い続けてキューバ国民にとって燦然と輝くアイドルでした。ちなみに、,"El Barbaro"は直訳すると野蛮人という意味で、「とんでもない奴」という賞賛と驚愕が入り交じった感じで付けられたニックネームですね。

 実は、彼、若い頃はメキシコで活躍していたことがありました。ソンの大御所バンド、トリオマタモロスと共にメキシコで公演して、バンドがキューバに帰った後もメキシコに残ってメキシコ人女性と結婚しています。やはり、メキシコで活躍していたマンボの創始者ペレス・プラードとレコードを吹き込んだり、映画にも出たりしたようです。やはり、当時から、メキシコはラテン芸能界の一大拠点だったのですね。

 さて、話題をこのティトとセリアのアルバムに戻すと、本当に最高です!ラテン音楽に馴染みの無い人にもお勧め出来ます。一曲目が始まった途端に体が軽くなるような感じ、煌びやかなビッグバンドのホーンセクションに、とろけるようなカウベルの響き、そして、すべてを包み込むような女王セリアの歌声。幅広いレパートリーを誇ったベニーに相応しく、一曲目はコロンビアの曲、2曲目はメキシコの、なんとランチェラの名曲を底抜けに明るくカバー、3,4曲目はプエルトリコの曲で、特に4曲目の大作曲家ペドロ・フローレスの名曲「ぺルドン」はベニーはメキシコの大歌手ペドロ・バルガスと貫禄あるデュエットを聴かせていましたが、ここではセリアがプエルトリコ出身で渋い通好みの歌手ピート・エル コンデ・ロドリゲスと迫真の競演。次の曲では当時、個人的なトラブルが重なって落ち込んでいたはずのエクトル・ラボーが、昔の悪ガキ時代を思い出したかのような、吹っ切れた元気良い歌声を聴かせてくれているのも嬉しい限りです。

 

 

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