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2007年2月18日 (日)

細部に神が宿る

 ふと思ったのですが、この前、書いたようなメキシコ料理に関するマスコミの誤った紹介の仕方なんか、僕が過剰反応してしまっただけで、大多数の人たちにとっては、きっと、どうでも良いことなんですよね。あの一件以外にも、「5月5日はメキシコの独立記念日」とか、「チリパウダーはメキシコ料理に欠かせない調味料」、はたまた、「ジェニファー・ロペスと言えばメキシコ」だとか、誤解だらけの情報がラジオで飛び交っていたのですが、そんな事も殆どの人にはどうでも良いことでしょう。雑誌やテレビのメキシコ料理に関する特集なんかでも、必ずといって良いほど、どこかに些細な間違いが発見されるものですが、目くじらをたてるほどのことは無いのでしょう。

 ただ、どんなに素晴らしいものであっても、たった一つの欠陥で、印象ががくっと崩れることはありませんか?以前、作家の伊集院静さんがスペインを旅して、ゴヤ、ベラスケス、エル グレコ、ミロ、ダリなどの彼の地が生んだ偉大な画家達の作品について語るという本を読んだ時に、その本そのものは素晴らしい内容だったにも関わらず、「セビリアの名物料理の仔豚の丸焼き」という何気ない一つの記述で、スペインへの思い入れが強い僕としては、それは、セビリアではなく、セゴビアでしょう!と一気に醒めてしまったことがあります。それは、まるで、豪華なシャンデリアとふかふかの絨毯の豪華なフランス料理のレストランの何万円もする完璧なコース料理の途中で、何故か付け合せに冷凍もののジャガイモが出て来てしまったような感じです。(そんな店、行ったことありませんが)

 自戒を込めて言うなら「細部に神が宿る」とはこういうことではないでしょうか?どんなに頑張って作っても、ほんの小さなほころびで全体の印象が変わってしまうことがある。ものを作る人間というのは、常に細部にまで気を配っていかないといけないんですね。

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