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2006年10月11日 (水)

死者の日のパン

Rimg0061  いつの間にか、ハロウイーンが日本にも(少なくともぼくが生活している東京の渋谷区近辺では)定着したようで、いろいろなお店の軒先で、オレンジ色のカボチャを見るようになった今日この頃、対抗して、メキシコで11月2日の「死者の日」の前のこの時期にあちこちで飾られているパンを作ってみました。

普通のパンより卵と砂糖が多めに入っていて、おやつ感覚で食べられるパンですが、このパンが「死者の日のパン」と呼ばれる所以は、周りに骨をかたどった両端が膨らんだ棒状の飾りが付いていることです。

 今回、偶然にもその骨の部分が、やけに力強く出来てしまいました。そして、このパンをしげしげと見つめていると、今年の夏に一般公開されていた、故岡本太郎画伯がメキシコで製作した巨大壁画「明日の神話」を思い出してしまいました。原爆の爆発をテーマにしたこの作品で、凄まじい爆風で吹き飛ばされる人間の骨が表現されていたと思いますが、その恐ろしい暴力にも負けない人間の尊厳を描いた、この作品のインスピレーションを岡本太郎さんはメキシコの「死者の日」の祭りから得ていたのではないか、という妄想が生まれてきたのです。肉体は死しても魂は死なないという、メキシコ先住民の死生観が、彼に影響を与えていたのではないかという推察もまんざらハズレでも無い気がします。

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コメント

あのパンなつかしいです ものすごく甘かった記憶が、
 お店でだされるんですかーー??

 「死者の日」をメキシコで見たときは、露骨にガイコツをいろんな形で表現していて、賑やかにしすぎだろって 思ってしまいましたが(日本のおぼんからすると) 肉体はなくとも魂はいつも近くにあるっ だからその肉体をあーいう形で表現して死者を祝うってのは、ぼくはすごくいいことだと思いました 

投稿: ふみお | 2006年10月11日 (水) 15時33分

メキシコ人のガイコツに対する執着には、初め、正直戸惑うよね。慣れてくれば、ユーモラスに感じられるんだけど。
あのパンは、今のところ、飾り用です。店で出すにはどうでしょう?甘いから、食事と一緒に、というわけには行かないし、デザート?コーヒーと一緒だとOKかな?ふみお君ならどうしますか?

投稿: MORIYAMA | 2006年10月12日 (木) 10時26分

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受信: 2006年10月11日 (水) 08時35分

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受信: 2006年12月 6日 (水) 12時07分

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