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2006年10月 5日 (木)

モレを作る歌

メキシコの女性シンガー、リラ・ダウンズの最新作"CANTINA"(酒場)の一曲目に"LA CUMBIA DEL MOLE"(モレのクンビア)という曲が入っていました。モレは、あのメキシコを代表する料理のこと。クンビアは、コロンビア発祥だけどメキシコでとても人気のあるミドルテンポの踊れるリズム。聴いてみると「オアハカではコーヒーと一緒にメスカル(地酒)を飲むんだって、ハーブが悪い運を追っ払ってくれるんだって、私はソレダが作ってくれるモレが好きなの。」と始まって、「ピーナッツをすり潰して、パンをすり潰して、アーモンド、唐辛子、シナモンにチョコラテ、、、」とモレを作る行程(といっても色んな材料をひたすらすり潰している、といった内容ですが、、、ちなみにスペイン語ですり潰すことを"molir"と言いますが、これは元来メキシコの先住民の言葉ですり潰されて出来たソースの意味の「モレ」から由来しているそうです。)が歌になっています。ちなみに、「ソレダ」というのは「孤独」を意味する言葉ですが、女の人の名前にもなります。そしてここで歌われているオアハカの守護神の名前でもあります。今日、お店でモレを作りながら聴いていると妙にはまってしまいました。料理の作り方を歌にしたのは、ブラジルのバイーア地方の長老ドリバル・カイミの作った歌でバイーアの黒人の郷土料理”バタパー”を題にした名曲がありましたが、それに匹敵する良い出来かも知れません。

リラ・ダウンズはアメリカ人の大学教授の父とメキシコはオアハカ地方のミステカ族のインディヘナの母を持つ人で、これまで、メキシコの古典的な曲を現代的な感覚でアプローチしたり、社会的なメッセージを持つオリジナル曲を発表しています。歌唱力があって、バックの演奏も良いです。よく、店で彼女の音楽をかけているのですが、特に音楽に造詣の深いお客さんから「これ、いいね、誰が歌っているの?」と聞かれることが多いです。ただ、チャベーラ・バルガスやアナ・ガブリエルなどの泥臭い音楽が好きなぼくには、彼女はちょっと才気走り過ぎている感じがして、今ひとつのめり込めなかった、と言うのが正直なところです。

 でも、今回のアルバムは、あのランチェラの大御所ホセ・アルフレッド・ヒメネスの曲が4曲入っているのをはじめ、まさにメキシコの大衆酒場を思い出させるような土臭い雰囲気が漂っていてかなり好きですね。ゲスト参加しているテックスメックス音楽の重鎮フラーコ・ヒメネスのアコーディオンもいい味だしてます。

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