« 死者の日のパン | トップページ | メキシコの魂を唄った男/ホセ・アルフレッド・ヒメネス」 »

2006年10月12日 (木)

EL DIA DE LA RAZA

 今日、10月12日は514年前にクリストファー・コロンバス(クリストバル・コロン)が、アメリカ大陸に到達した記念日です。メキシコでは、この日を”EL DIA DE LA RAZA”(民族の日)と呼びます。この歴史的な出来事からヨーロッパ人のアメリカ大陸への入植が始まって、先住民との混血が進み、現在のメキシコ、或いはメキシコ人が生まれたからです。

 アメリカ合衆国では、この日(正確には、連休にするため、この日の近くの月曜日)を「コロンブス・デイ)と呼んで祝日にしています。手許にあるカレンダーの付録を見てみると、アルゼンチンでは”SPANISH DAY”、ブラジルでは”HOLY MARIA DAY”と呼んで祝日になっていました。HOLY MARIA というのは、コロンブスが乗っていた船の名前(SANTA MARIA)です。

 ところが、メキシコでは、この日は記念日ではあるけれど、祝日にはなっていません。コロンブスに続いてやって来たスペイン人のコルテスによってアステカ帝国が征服され、多くの先住民が犠牲になった、という経緯があるからでしょう。もちろん、西洋人による先住民の虐殺はメキシコ以外のアメリカ大陸のどこでも行われました。その結果、アメリカ合衆国に於いては、先住民はとても影が薄い存在になっていますし、キューバやプエルトリコなど、カリブの島では、ほぼ絶滅状態になっています。合衆国やアルゼンチンがこの日を無邪気に祝えるのは、ヨーロッパから来た”よそ者”が人口の大半を占めるからでしょう。その点、メキシコでは、50以上あると言われる先住民の文化がまだ健在で(政治的、経済的立場は弱いにしても)人口の大半が、ヨーロッパ人と先住民の混血なので、この日に対しては複雑な思いがあるのでしょう。

 

|

« 死者の日のパン | トップページ | メキシコの魂を唄った男/ホセ・アルフレッド・ヒメネス」 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/143480/3777082

この記事へのトラックバック一覧です: EL DIA DE LA RAZA:

« 死者の日のパン | トップページ | メキシコの魂を唄った男/ホセ・アルフレッド・ヒメネス」 »