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2006年9月13日 (水)

9.11とメイン号事件

 あの衝撃的だったアメリカ合衆国の同時多発テロから5年が過ぎました。あれから、世界はどんどん悪い方に進んでいるように思われますが、今日、日頃から一目置いているカナダ人ジャーナリスト、ベンジャミン・フルフォードさんがあの事件について書いている「週刊ポスト」の記事をコンビ二で立ち読みして鳥肌が立つような思いをしました。彼によると、あの事件は、実は戦争の口実を作るためにアメリカ政府が起こした陰謀だという疑いが強い、というのです。俄かには信じ難いというか、信じたくない話ですが、色々な根拠が示されていて、無視出来ない内容でした。

 そこで思い出したのが、ちょうど1世紀前に起きた米西戦争のきっかけとなった「メイン号事件」です。当時、スペインの植民地キューバではホセ・マルティ先導による独立運動の機運が高まっていて、政情不安になっていました。そこでアメリカはキューバに住む合衆国市民の保護の名目で軍艦メイン号をキューバの港に停泊させていましたが、ある夜、この船が爆発して乗っていた300人近くのアメリカ人が死亡、これをスペイン軍の仕業と決め付けた、当時イエロージャーナリズムと呼ばれたウイリアム・ハースト系の新聞が戦意を煽り立て、戦争へ発展、アメリカはスペインに大勝し、キューバと、同じくスペインの植民地だったフィリピンを事実上自国の植民地とし、さらにどさくさに紛れてハワイまで領土にしてカリブ海から太平洋へと莫大な権益を得ました。しかし、冷静に考えてみると、戦力に劣るスペインが自分から戦争を仕掛けるようなことをするはずが無いことから、これはアメリカ政府の陰謀だったのではないかという見方が、依然、強くあります。このとき、マスコミが使ったことばが「リメンバー メイン」でしたが、そういえば、その50年ほど前にはこんなことがありました。当時メキシコの領土だったテキサスにアメリカ人が次々に入植していましたが、彼らは更なる権利を求めてテキサスのメキシコからの独立を企てました。それをサンタナ大統領率いるメキシコの大軍が鎮圧、最後はアラモの砦に立て籠もるデービッド・クロケット・ジュニア率いる200人余りのアメリカ人が玉砕しました。これをきっかけに「リメンバー アラモ」を合言葉に反撃に転じたアメリカ軍がメキシコ軍を撃破、メキシコシティーまで攻略して、その結果、テキサスからカリフォルニアへと続く広大な土地をメキシコから得ることに成功しましたが、あの時、アメリカはアラモに援軍を差し伸べることが出来たのに、そうせず、クロケット達を見殺しにしたのではないかという見方もあります。

 リメンバーといえば、更に思い出されるのは「リメンバーパールハーバー」ですが、あのときもアメリカ軍は日本が真珠湾を奇襲するという暗号を解読していたのに開戦への口実にするために敢えて何もアクションを起こさなかったという説は、事情通の間ではかなり通説になっていますよね。

9.11に付いては、日本や欧米諸国と違い、アラブの世界では初めから陰謀だという意見が多くあったようです。本当に、出来れば信じたくない話ですが、アメリカという国のこれまでの行動パターンを見てみると、(第一次世界大戦へのアメリカ参戦のきっかけとなったUボートによる客船撃沈事件、ベトナム戦争での攻勢拡大のきっかけとなったトンキン湾事件しかり)あながちデマとも言い切れません。充分に検証が必要だと思います。

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コメント

ぼくも同意見です

アメリカという国の巨大さは 世界の脅威です

投稿: ふみお | 2006年9月13日 (水) 14時22分

これは、ふみお君、久し振り!
ぼくは、あのテロの少し後にメキシコに行ったんですけど、
向こうの知人のあの事件に対する反応は、けっこう冷ややかだったのを憶えています。
やっぱり、メキシコ人というのは、今までの歴史からか、アメリカに対して、複雑な感情を抱いてるんだなあと思いましたね。

投稿: MORIYAMA | 2006年9月14日 (木) 02時40分

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